文学における業績
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 04:33 UTC 版)
「イーディス・ネズビット」の記事における「文学における業績」の解説
ネズビットが発表した児童文学の数は、長編と短編集を合計すると約40冊になる。共著を含めるならばその数は多少増える。 伝記作家のジュリア・ブリッグズ(Julia Briggs)は、ネズビットを「最初の現代的な児童文学作家」であり、児童向け冒険小説の発明者だと評している。 『宝探しの子供たち』(1898年)、『よい子連盟』(1899年)はネズビットの代表作で、いずれもバスタブル家という零落して中流階級となった一家を描いた作品である。ネズビットは戯曲や韻文も書いている。 彼女は「現実性・同時代性」と「魔法・冒険」の要素を組み合わせることで斬新な作品群を生み出した。ネズビットの方法はパメラ・トラバース、エドワード・イーガー、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ、J・K・ローリングらに直接的・間接的な影響を与えた。C・S・ルイスの「ナルニア国ものがたり」シリーズも彼女の影響の下に書かれた。マイクル・ムアコックはあるスチームパンクのシリーズに、大人になったオズワルド・バスタブル(『宝探しの子供たち』の登場人物)を登場させている。
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