戦争と平和 (オペラ)とは? わかりやすく解説

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戦争と平和 (オペラ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 16:08 UTC 版)

戦争と平和』(せんそうとへいわ、ロシア語: Война и мир, ラテン文字転写: Voyna i mir作品91は、セルゲイ・プロコフィエフの作曲したオペラリブレットは作曲者自身と妻のミーラ・メンデリソンによるもので、レフ・トルストイ同名の小説を原作とする。


  1. ^ 『オックスフォードオペラ大事典』によると、ボリショイ劇場1842年以降オペラシーズンの幕開けにかならず「皇帝に捧げた命」を上演していたが、本作ははじめてその慣例を破る作品となった[6]
  2. ^ 1942年5月の試演を担当したのはアナトリー・ヴェデルニコフスヴャトスラフ・リヒテルだった[4]
  3. ^ プロコフィエフは本作を自分のもっとも代表的な、満を持した作品と考えており、ミラ・メンデリソンによれば、晩年には毎日のように上演の可能性について話していた[11]
  4. ^ 1958年に出版されている。
  5. ^ 第1部と第2部の分離についても指摘されるが、タラスキンは、第1部におけるナターシャ/アナトーリ/アンドレイ/ピエールと、第2部におけるロシア/フランス/人民/クトゥーゾフの関係が対応すると分析している[18]
  6. ^ マースは第2場の四拍子のポロネーズと、「スペードの女王」第2幕の四拍子のサラバンドとの関係を指摘している。また第5稿で追加された第1場の二重唱は、「スペードの女王」第1幕の二重唱でチャイコフスキーが用いたのと同じヴァシーリー・ジュコーフスキーの詩を取りあげている[11]
  7. ^ 映画「イワン雷帝」のため書かれた旋律が転用された。他にもオペラ内では、1937年に劇付随音楽として書かれたが演奏されなかった「エヴゲーニイ・オネーギン」の音楽も転用されている。
  8. ^ 新たな作品番号は与えられていない。
  1. ^ マース 2006, pp. 540.
  2. ^ a b 長木誠司 (2015). オペラの20世紀: 夢のまた夢へ. 平凡社. p. 307-311 
  3. ^ 田辺佐保子 (2002). “プロコフィエフ”. オペラ・ハンドブック 新版. 新書館. p. 50 
  4. ^ a b c d e f g h Taruskin 2006, pp. 384-387.
  5. ^ 伊藤 1995, p. 229.
  6. ^ ジョン・ウォラック、ユアン・ウエスト (1996). オックスフォードオペラ大事典. 大崎滋生、西原稔 監訳. 平凡社 
  7. ^ Ian MacKenzie (2010年1月29日). “Prokofiev's "War and Peace" original critical hit”. uk.reuters.com. 2018年5月25日閲覧。
  8. ^ マース 2006, pp. 541-543.
  9. ^ Nestyev 1961, p. 364.
  10. ^ マース 2006, pp. 509.
  11. ^ a b c マース 2006, pp. 544-545.
  12. ^ Richard, Taruskin (1992). “War and Peace”. In Sadie, Stanley. The New Grove dictionary of opera. 4. Macmillan. pp. 1103 
  13. ^ セルゲイ・プロコフィエフ (2010). プロコフィエフ: 自伝/随想集. 田代薫 訳. 音楽之友社. pp. 210-211 
  14. ^ マース 2006, pp. 541-542.
  15. ^ Nestyev 1961, p. 445-446.
  16. ^ Nestyev 1961, p. 446.
  17. ^ Nestyev 1961, p. 447-448.
  18. ^ a b c d Taruskin 2006, pp. 389-390.
  19. ^ Nestyev 1961, p. 451-452.
  20. ^ Nestyev 1961, p. 448-449.
  21. ^ 日本ロシア音楽家協会 (2006). ロシア音楽事典. 河合楽器製作所出版部. p. 191 
  22. ^ Taruskin 2006, pp. 383-384.
  23. ^ a b 永竹由幸『オペラ名曲百科 下』音楽之友社、1984年、438-445頁。
  24. ^ Taruskin 2006, pp. 388-389.
  25. ^ The Oxford Dictionary of Music (Sixth ed.). Oxford University Press. (2013). p. 905 
  26. ^ Christopher Palmer (1992). Prokofiev: Symphonic Suite from "War and Peace" etc (PDF). Philharmonia Orchestra, Neeme Järvi. Chandos. CHAN10538。


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