いじわるばあさん
(意地悪婆さん から転送)
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『いじわるばあさん』は、長谷川町子による日本の4コマ漫画作品。毎日新聞社発行の週刊誌『サンデー毎日』において、1966年(昭和41年)1月2日号から1971年(昭和46年)7月18日号まで『意地悪ばあさん』の表題で連載された(後述)。『サザエさん』と共に長谷川町子を代表する作品の一つであり、複数回にわたってテレビドラマやテレビアニメ化されている。
注釈
- ^ 『漫画讀本』では掲載号によって『エゴイスト爺さん』『意地悪爺さん』など訳題が異なっていた。日本語版の単行本は原題に即した『エゴイスト』の表題で新評社から全2巻が刊行されている。
- ^ この頃から、『サザエさん』もそれまでのヒューマニズム色の強い作風から大きくスタイルを変え、社会風刺の要素を取り入れたアイロニカルな作風へと移行している。
- ^ 動物に対してもライオンの檻に牝ライオンの写真を放り込んで夫婦喧嘩を誘発するなどの意地悪を連載初期に行っていた。
- ^ 縄跳びをしようとする女の子達に切れ目を入れた紐を渡すものの、その紐で首吊りを図ろうとした男の自殺を間接的に止めたり、中華料理店で乱暴な接客をしてきた女性店員に意地悪を仕掛けるも、その店員にいつも泣かされていた店主に泣いて感謝されるなど。
- ^ 大抵は罵声を浴びせたり仕返しをしている。
- ^ 病院を受診した際に、医者のふりをした寿司屋の大将(単に出前の寿司桶を取りに来ただけだった)に癌の宣告をされるという意地悪をされ、罵声を浴びせたが、「エイプリルフールよ。いつものお返し」と切り返された(姉妹社版第1巻72ページ)。
- ^ 家の前で寝ていた犬に意地悪を仕掛けるも、飼い主の老紳士に一目惚れしたり、ある女性に切った毛糸を巻いて渡すものの、その女性が自分のためにちゃんちゃんこを編んでくれると知った時や、掛け軸に足跡のスタンプを押した後に、その作品が高名な画家の真筆であることを知った時など。また、ロンドンへ旅行してきたことを老紳士に自慢したが、彼が26年ロンドンで暮らして1年前に日本に帰ってきたことをミチコから知らされて、床を転げ回って悔しがるエピソードもある(姉妹社版第2巻31ページ)。
- ^ 石の押入れには大量の老人ホームの看板があることから、老人ホームでも意地悪をやらかしては閉鎖させる、または道場破り的に看板のみ取り上げるということをやってきたようである。
- ^ その際に隣人である老翁から「結婚相手がいたのか」と馬鹿にされ、憤慨した石は老翁にホースで水を浴びせた。
- ^ 作品内でも「明治生まれ」と石みずから称している。市原悦子が主演した金曜プレステージ版のドラマでは「昭和10年生まれ」で、1作目の放送当時は75歳前後という設定だった。
- ^ 当時サラリーマンの一般的な定年は55歳であったため、コント55号のテレビ番組を見て大笑いしていた順一に石が「コント定年か。そういやお前さんも来年は55だったね」などと言って落ち込ませている。
- ^ その際に自分の尻をペンチでつねり、トシアキの前で笑わないよう必死にこらえていた。
- ^ この質問に対して、石の夫は、『ちょっと事情がありまして』と答えている。
- ^ 1人は確実に石の実兄弟もしくは(事務長をしている妹以外の)姉妹の息子だが、他の2人については夫の方の親族とも考えられる。
- ^ 朝日新聞社版で削除された「甥を録る」で、8ミリフィルムを繋ぎ合わせ、スケートで転倒して頭を打って、宴会の余興のシーンを精神疾患の患者に見せかけて精神病院に連れていかれたように編集され、フィルムの買取を迫れられた甥はスキーに行った甥と同一人物とみられる。
- ^ アフリカに猛獣狩りに行った石が現地の男から石が撃った弾が当たって死んだと知らされ、石は彼にスコップを与え、埋葬するよう命令するが、その動物はゾウで、朝起きた石が「夢まで意地悪くなってきおった」と言いながら布団をたたむという話。
- ^ 『意地悪クイズ』は、姉妹社版では6巻の巻末に1本だけ採録されていた。
- ^ この時期の『金曜プレステージ』放送枠は、21:54 - 22:52に『一攫千金!日本ルー列島』が編成されていたため、19:57 - 21:49の放送だったが、この日は19:00 - 20:54に『超ド級!ありえない映像博覧会』が編成され、『日本ルー列島』が休止されたため、かつての枠&後の枠である21:00 - 22:52で放送された。
- ^ 4分縮小されたのは、当時水曜19時56 - 20時00分にスポットニュース『NNNニューススポット』が存在していたため。なお次作『新・オバQ』は19時30分 - 20時00分枠となったため、『ニューススポット』は30分繰り上がって19時26分開始に変更、これに伴い水曜19時00分の『奇想天外歌合戦』は4分縮小され、19時00分 - 19時26分枠に変更された。
- ^ このアルバムでは本作の他に1973年放送の『ドラえもん』関連楽曲も未収録となっているが、他のCDではオープニングとエンディングが何度か収録されている。
- ^ テレビ長崎では第9話までのネット局で唯一、編成上の都合により土曜18時台後半枠で放送されていた。
出典
- ^ a b “ナックアニメ・実写作品の紹介”. 株式会社ICHI. 2023年5月15日閲覧。
- ^ a b 長谷川 2001, p. 90.
- ^ 長谷川 2001, p. 91.
- ^ a b "いじわるばあさんは実は極悪! 動物虐待や未成年をポルノ映画館へ連れて行く". ロケットニュース24. ソシオコーポレーション. 2011年1月28日. 2015年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月21日閲覧。
- ^ TSG 1993, p. 8.
- ^ 樋口 1993, p. 166.
- ^ 朝日文庫版2巻83ページ。
- ^ 朝日文庫版3巻7ページ。
- ^ TSG 1993, p. 203, 編者あとがき.
- ^ “長谷川町子「いじわるばあさん」姉妹社版が40年ぶりに復刊”. コミックナタリー (ナターシャ). (2013年12月1日) 2022年2月13日閲覧。
- ^ “「いじわるばあさん」 40年ぶりに姉妹社版復刻”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2014年3月19日). オリジナルの2014年3月21日時点におけるアーカイブ。 2015年12月18日閲覧。
- ^ a b 『北國新聞』1971年10月12日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『THIS IS ANIMATION すばらしきアニメ世界シリーズ 3スポーツ・ギャグ・生活アニメ編』小学館、1982年、p.108。
- ^ 『北海道新聞』(縮刷版) 1970年(昭和45年)10月 - 1971年(昭和46年)3月、テレビ欄。
- ^ 『北海道新聞』(縮刷版) 1972年(昭和47年)1月 - 3月、テレビ欄。
- ^ a b c d e 『河北新報』1971年1月1日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1971年2月12日 - 8月13日付朝刊テレビ欄。
- ^ a b 『北國新聞』1970年10月3日付、1971年4月7日付各朝刊、テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1996年7月19日、7月26日付朝刊テレビ欄。
- ^ 『アニメディア』1996年7月号『TV STATION NETWORK』(115 - 117頁)
- ^ 『アニメディア』1997年7月号『TV STATION NETWORK』111頁
- ^ a b 『福島民報』1996年4月19日 - 7月19日付朝刊、テレビ欄。
- ^ a b c 『北國新聞』1996年4月19日 - 7月19日付朝刊、テレビ欄。
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