当量反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/22 09:54 UTC 版)
二重結合のアリル位に炭素-ヘテロ原子結合がないようなオレフィンでもπ-アリルパラジウムは形成される。 この場合、二重結合とパラジウム間でπ錯体が形成された後、アリル位水素の引き抜きによってπ-アリルパラジウムが形成される。 アリル位水素を引き抜くためにはパラジウムは2価でなくてはならない。 一方、求核試薬との反応は上記と同様の機構で進行し、パラジウムは0価になってしまう。 そのため、この形式の反応はパラジウムを当量必要とする。 末端部の二重結合の官能基化や、α,β-不飽和ケトンのγ位への求核付加(一種の極性変換である)に使用される。
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