強震観測網とは? わかりやすく解説

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きょうしん‐かんそくもう〔キヤウシンクワンソクマウ〕【強震観測網】

読み方:きょうしんかんそくもう

防災科学研究所強震計による観測網人的被害を及ぼす可能性のある、通常の地震計では記録できない強震動正確に記録する平成8年1996)に全国1000所以上の強震計備えた観測施設からなる全国強震観測網(K-net(ケーネット))、および全国700か所に掘削され観測用の井戸地表地底設置され強震計からなる基盤強震観測網(KiK-net(キックネット))として別々に運用開始平成20年2008)に現在の観測網に統合された。


強震観測網

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/05 03:56 UTC 版)

強震観測網(きょうしんかんそくもう)(略称:K-NET , KiK-net)は、防災科学技術研究所により整備・運用されている地震観測網のひとつで、強震動と呼ぶ被害を及ぼす様な強い揺れを確実に記録するための強い震動でも計測データが飽和しにくい「広ダイナミック・レンジの加速度型ディジタル強震計」による観測網である。観測により得られたデータはデータベース化され、断層破壊過程の詳細解析、地震ハザード・被害リスク評価などの様々な研究や実務に役立てられている。1996年の観測開始時の観測網は、K-NET(Kyoshin Network:全国強震観測網)と(Kiban Kyoshin Network:基盤強震観測網)で構成され別々に運用されていたが、2008年6月に 強震ネットワーク(K-NET , KiK-net)として統合され、地震毎に編集された強震データはインターネット経由で地震発生から数分で利用することができる。また、気象庁のほか観測点が設置されている自治体にもリアルタイムで震度情報が提供されている。ほとんどの観測点は陸上にあるが、相模湾の海底ケーブル式地震計も含まれている。


  1. ^ 藤原広行, 功刀卓, 安達繁樹, 青井真, 森川信之, 「新型K-NET: 強震動データリアルタイムシステムの構築」『日本地震工学会論文集』 2007年 7巻 2号 p.2-16, 日本地震工学会, doi:10.5610/jaee.7.2_2
  2. ^ 防災科学技術研究所「防災科研K-NET, KiK-net」2019年3月28日、doi:10.17598/nied.0004 
  3. ^ 新K-NETと旧K-NETの違いについて
  4. ^ 『J-RISQ地震速報』を実験的に公開~地震発生直後に揺れの状況や震度遭遇人口の情報をコンパクトに提供 (PDF) 防災科学技術研究所
  5. ^ 防災科学技術研究所 強震観測網(K-NET,KiK-net)”. www.kyoshin.bosai.go.jp. 2020年1月24日閲覧。
  6. ^ リアルタイム震度(強震モニタ)”. Yahoo!天気・災害. 2020年1月24日閲覧。
  7. ^ 地震防災分野への取り組み” (PDF). 2012年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月5日閲覧。


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