広辞林とは? わかりやすく解説

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広辞林

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/18 04:59 UTC 版)

広辞林』(こうじりん)は、株式会社三省堂が発行していた中型の日本語国語辞典

概要

1907年(明治40年)発行。ただしこれは、広辞林のもととなる「辞林」の発行年であり、「廣辭林」(「廣」は「広」の旧字体)という名前で発行されたのは1925年(大正14年)のことである。その後、1934年(昭和9年)の「廣辞林新訂版」、1958年(昭和33年)の「新版広辞林」、1973年(昭和48年)の「広辞林第五版」を経て、1983年(昭和58年)に16万語を収録した「広辞林第六版」(A5判・2,210ページ)が発行された[1]。「辞林」から「新版広辞林」までは、いずれも国語学者の金沢庄三郎が編者となっている。

その後、三省堂の中型国語辞典は「大辞林」(1988年初版)に移行し、「広辞林」の発行は行なわれていない。

なお、1928年(昭和3年)には「廣辞林」から項目を絞って収録した「小辞林」が発行され、1956年(昭和31年)9月の第176版を経て1957年(昭和32年)2月に「新小辞林」が刊行された[2]。「新小辞林」は1999年(平成11年)に第5版が刊行されたが[3]、その後絶版となっている[2]

エピソード

  • 作家の三島由紀夫は、少年時代から『廣辭林』を愛用しており、ボロボロになるまで使用した。『広辞苑』も併用したが、使いなれた『廣辭林』が一番だと述べている[4]

関連項目

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 三省堂書店HP 広辞林” (日本語). 2018年3月19日閲覧。
  2. ^ a b 三省堂辞書の歩み 第34回”. Sanseido Word-Wise Web (2014年11月19日). 2018年3月19日閲覧。
  3. ^ 【三省堂】新小辞林 第五版 | 社会人のためのハンディな現代国語辞典。 三省堂 WORD-WISE WEB -Dictionaries & Beyond-
  4. ^ 三島由紀夫『座右の辞書』(風景 1961年1月号に掲載)。『決定版 三島由紀夫全集第30巻・評論6』(新潮社、2003年)に所収。



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