平成8年台風第17号とは? わかりやすく解説

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平成8年台風第17号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/25 18:15 UTC 版)

台風第17号(ヴァイオレット / Violet)
カテゴリー4の スーパー・タイフーンSSHWS
台風17号
発生期間 1996年9月13日0時(UTC)- 9月23日12時(UTC)
寿命 252時間
最低気圧 935 hPa
最大風速
(日気象庁解析)
90 knot
被害総額 167.1億円
移動距離 4,152 km
死傷者数 死者13名・負傷者96名
被害地域 近畿以北
プロジェクト : 気象と気候災害
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平成8年台風第17号(へいせい8ねんたいふうだい17ごう、国際名:Violet/ヴァイオレット)は、1996年9月に発生し、東日本に接近した台風である。

概要

進路図

9月13日にフィリピンの東海上で発生した台風17号は、勢力を強めながら北西のち北東へ進み、22日午前には強い勢力で八丈島の西海上を通過して、昼に関東地方を暴風域に巻き込み、午後には房総半島の東海上を北北東に進んだ[1][2]。その後17号は三陸沖、北海道の東海上を進んでいき、23日に千島列島付近で温帯低気圧に変わった[1]

台風の中心が付近を通過した、房総半島などの関東南部や伊豆諸島では暴風雨に見舞われた。新島東京都新島村)では期間降水量が391 mmに達し、千葉県南部でも各地で300 mmを超える大雨となった[1]。そして千葉県銚子市で最大風速36.3m/s(最大瞬間風速51.9m/s)の猛烈な風を記録したほか、関東南部や伊豆諸島などで最大風速20~30m/sに達した。23日には宮城県の江ノ島でも7.13mの有義波高を観測している。なお、この台風によってもたらされた暴風雨は、近年の関東地方においては最大級であったといわれる[3]

被害

この台風により、合計で13人が死亡し、96人が負傷した[1]。また消防白書によると、住家全壊13棟・半壊68棟、床上浸水2,900棟・床下浸水10,018棟となっている[1]。被害総額は167.1億円に達した[4]

外部リンク

脚注

  1. ^ a b c d e 台風第17号 平成8年(1996年) 9月21日~9月23日”. www.data.jma.go.jp. 2020年4月11日閲覧。
  2. ^ 平成8年9月22日(台風17号)の概要”. www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp. 2020年4月11日閲覧。
  3. ^ 関東地方に最大級の暴風雨をもたらした1996年の台風17号について”. 2020年4月11日閲覧。
  4. ^ デジタル台風:台風199617号 (VIOLET) - 災害情報”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年4月12日閲覧。



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