平成18年度以前の制度との比較
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「技術士」の記事における「平成18年度以前の制度との比較」の解説
近年では2001年(平成13年)度と2007年(平成19年)度に大きな制度変更が行われている。 2000年(平成12年)度までの技術士二次試験の出題形式は概ね以下のようであった。 科目出題内容試験方法試験時間選択科目「専門とする事項」に関連した技術的体験と専門知識ならびに応用能力 記述式(800字詰用紙5枚) 3時間 「選択科目」に関する一般的専門知識 記述式(800字詰用紙10枚) 4時間 必須科目「技術部門」全般にわたる一般的専門知識 全体の記述量は12000字にもおよび、「論文のトライアスロン」と言われるほどであったが、2001年(平成13年)度から論文の記述量が削減され、また総合技術監理部門が新設されて、以下のようになった。(総合技術監理部門については省略) 科目出題内容試験方法試験時間配点選択科目「専門とする事項」に関する専門知識の深さ、技術的体験及び応用能力 記述式(600字詰用紙6枚) 3時間 40点 「選択科目」に関する一般的専門知識 記述式(600字詰用紙6枚) 4時間 50点 必須科目「技術部門」全般にわたる一般的専門知識 五肢択一式 15点 記述式(600字詰用紙3枚) 15点 これには次のような批判があった。 技術的体験に関する試問は、事前に作成した論文を丸暗記して試験当日に吐き出すという、暗記力・速記力を問う試験となっている。また他人の論文の丸暗記でも合格できる[要出典]という見方もあった 五肢択一式試験で問うている専門知識は、論述式試験でも問えるし、一次試験と重複している。 そのため、2007年(平成19年)度より以下のように改正された。 技術的体験に関する試問は、事前に論文を提出させて口頭試験で試問する方式に改める 五肢択一式試験は廃止する 記述式試験は、専門知識を問うだけでなく、論理的思考力や問題解決能力を問うものに改める 口頭試験での試問事項が増えるため、口頭試験の試験時間を30分から45分に延長する この制度改革により、試験結果には次のような変化が現れた。 受験者が増加した。 筆記試験の合格率が上がった。平成18年度の総合技術監理部門を除く平均で17%であったが、平成19年度では19%まで上がっている。 口頭試験での合格率が下がった。平成18年度以前の口頭試験は9割以上が合格していたが、平成20年度では全部門平均で8割、部門によっては6割まで低下した。 最終的な合格者数は増加したが、合格率はあまり変わっていない このことから、改正前の試験と比べて受けやすくはなったが、易しくはなっていないと言える。
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平成18年度以前の制度との比較
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「技術士国家試験」の記事における「平成18年度以前の制度との比較」の解説
近年では2001年(平成13年)度と2007年(平成19年)度に大きな制度変更が行われている。 2000年(平成12年)度までの技術士二次試験の出題形式は概ね以下のようであった。 科目出題内容試験方法試験時間選択科目「専門とする事項」に関連した技術的体験と専門知識ならびに応用能力 記述式(800字詰用紙5枚) 3時間 「選択科目」に関する一般的専門知識 記述式(800字詰用紙10枚) 4時間 必須科目「技術部門」全般にわたる一般的専門知識 全体の記述量は12000字にもおよび、「論文のトライアスロン」 と言われるほどであったが、2001年(平成13年)度から論文の記述量が削減され、また総合技術監理部門が新設されて、以下のようになった。(総合技術監理部門については省略) 科目出題内容試験方法試験時間配点選択科目「専門とする事項」に関する専門知識の深さ、技術的体験及び応用能力 記述式(600字詰用紙6枚) 3時間 40点 「選択科目」に関する一般的専門知識 記述式(600字詰用紙6枚) 4時間 50点 必須科目「技術部門」全般にわたる一般的専門知識 五肢択一式 15点 記述式(600字詰用紙3枚) 15点 これには次のような批判があった。 技術的体験に関する試問は、事前に作成した論文を丸暗記して試験当日に吐き出すという、暗記力・速記力を問う試験となっている。また他人の論文の丸暗記でも合格できる[要出典]という見方もあった 五肢択一式試験で問うている専門知識は、論述式試験でも問えるし、一次試験と重複している。 そのため、2007年(平成19年)度より以下のように改正された。 技術的体験に関する試問は、事前に論文を提出させて口頭試験で試問する方式に改める 五肢択一式試験は廃止する 記述式試験は、専門知識を問うだけでなく、論理的思考力や問題解決能力を問うものに改める 口頭試験での試問事項が増えるため、口頭試験の試験時間を30分から45分に延長する この制度改革により、試験結果には次のような変化が現れた。 受験者が増加した。 筆記試験の合格率が上がった。平成18年度の総合技術監理部門を除く平均で17%であったが、平成19年度では19%まで上がっている。 口頭試験での合格率が下がった。平成18年度以前の口頭試験は9割以上が合格していたが、平成20年度では全部門平均で8割、部門によっては6割まで低下した。 最終的な合格者数は増加したが、合格率はあまり変わっていない このことから、改正前の試験と比べて受けやすくはなったが、易しくはなっていないと言える。
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