平山トンネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/10 03:48 UTC 版)
平山トンネル(ひらやまトンネル)は、岐阜県郡上市の東海北陸自動車道にある道路トンネル。ぎふ大和IC - 白鳥IC間に位置する[2]。
注釈
- ^ 2005年10月1日に同公団は民営化され、中日本高速道路(NEXCO中日本)が事業を継承した。
- ^ 公団はそれ以前から4車線化に向けて調査していたものの着工の目途が立っていなかったが、事故がきっかけで対面通行の危険性が改めて浮き彫りになり[4]、公団は工事発注を前倒しすることとなった[5]。この時、公団は同じく2004年7月に正面衝突死亡事故が発生した磐越自動車道(いわきJCT - いわき三和IC間および同区間に隣接するいわき三和IC - 小野IC間)に関しても4車線化工事着工を前倒しした[5]。
- ^ トラックの名義上の所有者は名古屋市東区の会社だったが、その会社は実体がなく、親会社に当たる七宝町の会社がトラックを利用していた[15]。
- ^ 書類送検容疑は「死亡した従業員の運転手男性がトラックに最大積載量を大幅に上回る積み荷を積んで運行したことを黙認した」および「車両を5台以上所有・運行していたにも拘らず安全運転管理者を選任していなかったこと」ことで、同社社長も道交法違反(過積載容認など)容疑で書類送検された[13]。また、死亡した運転手も「過積載状態でトラックを運転して死亡事故を起こした」として[16]業務上過失致死・道交法違反(過積載)容疑で被疑者死亡のまま書類送検された[13]。
- ^ 東海北陸自動車道の一部区間開通を控えて『北陸中日新聞』(中日新聞北陸本社)が2002年11月7日付で配信した記事[18]。
- ^ 同記事掲載前から15年前(1987年)の2月、深夜に産気づき夫(同事故で死亡)の車で同県高山市内の病院まで約2時間かけて走ったが「当時は路面が凍結していて危なかった」と回顧していた[18]。
出典
- ^ a b c d “【別添】点検計画・修繕計画 (トンネルのリスト) (PDF)” (日本語). 高速道路・高速情報はNEXCO 中日本. 中日本高速道路. p. 4 (2009年2月13日). 2020年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月27日閲覧。
- ^ “東海北陸自動車道 4車線化工事位置図 (PDF)” (日本語). 高速道路・高速情報はNEXCO 中日本. 中日本高速道路. p. 2 (2009年2月13日). 2020年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月27日閲覧。 “東海北陸自動車道 ぎふ大和IC~白鳥IC間の現況写真”
- ^ “東海北陸自動車道” (日本語). 岐阜県 公式ウェブサイト. 岐阜県. 2020年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月27日閲覧。 “東海北陸自動車道の経緯”
- ^ a b 『朝日新聞』2004年11月20日名古屋朝刊第二社会面28頁「4車線化工事、来年3月に着手 7人死亡のトンネル 【名古屋】」(朝日新聞名古屋本社)
- ^ a b 『朝日新聞』2005年1月4日朝刊第二社会面30頁「4車線化、前倒し 死亡事故現場の磐越道など」(朝日新聞社)
- ^ a b 『中日新聞』2005年10月6日朝刊中濃版地方面18頁「07年4車線化へ起工式 東海北陸道 平山トンネル」(中日新聞社 記者:島崎賢一)
- ^ a b “2月20日、東海北陸自動車道 ぎふ大和(やまと)ICから白鳥(しろとり)IC間が4車線になります -ぎふ大和IC~白鳥IC間の渋滞が解消-” (日本語). 高速道路・高速情報はNEXCO 中日本. 中日本高速道路 (2009年2月13日). 2020年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月27日閲覧。
- ^ a b c 『中日新聞』2008年10月17日朝刊岐阜総合版地方面18頁「東海北陸道平山トンネル 対面交通は解消 ぎふ大和-白鳥 4車線化2期線開通」(中日新聞社 記者:島崎賢一)
- ^ 『朝日新聞』2007年1月15日名古屋夕刊第一社会面9頁「対面式解消、上り線貫通 7人死亡事故から2年半 岐阜・平山トンネル 【名古屋】」(朝日新聞名古屋本社)
- ^ 『中日新聞』2007年1月16日朝刊第三社会面27頁「7人死亡事故 平山トンネル 片側2車線へ貫通 東海北陸道」(中日新聞社)
- ^ a b c d 『毎日新聞』2004年7月27日中部夕刊一面1頁「乗用車とトラックが正面衝突 岐阜の家族ら7人死亡--郡上の高速で」(毎日新聞中部本社 記者:米川直己)
- ^ a b c d 『中日新聞』2004年7月27日夕刊一面1頁「トンネルで衝突7人死亡 乗用車とトラック 白川村の家族ら 郡上の東海北陸道」(中日新聞社)
- ^ a b c d 『中日新聞』2004年10月28日夕刊第一社会面11頁「東海北陸自動車道の7人死亡事故 会社社長ら書類送検」(中日新聞社)
- ^ 『中日新聞』2004年8月6日朝刊岐阜県版地方面20頁「検証・東海北陸道事故 タイヤ空気圧低下→高速走行 変形しパンク誘発 分離帯ない対面通行区間 速度抑制が最善策」(中日新聞社 記者:今村太郎)
- ^ 『朝日新聞』2004年7月28日名古屋夕刊第二社会面10頁「トラック、1.5倍の過積載 会社捜索へ 7人死亡事故【名古屋】」(朝日新聞名古屋本社)
- ^ 『朝日新聞』2004年10月28日名古屋夕刊第二社会面8頁「社長ら書類送検 東海北陸道7人死亡事故 【名古屋】」(朝日新聞名古屋本社)
- ^ 『中日新聞』2006年1月11日朝刊第三社会面27頁「事故トラック業者罰金 東海北陸道 7人死亡 安全管理者置かず 岐阜簡裁命令」
- ^ a b c 「こちら富山支局>【飛越新時代 ~日本縦断へつなぐ~】4 県境越えた病院建設 広域行政 過疎地“安心の拠点”」『北陸中日新聞』中日新聞北陸本社・富山支局、2002年11月7日。オリジナルの2003年10月20日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「特集 7人死亡事故 それぞれの人生」『報道STATION』テレビ朝日、2004年8月4日。オリジナルの2017年12月18日時点におけるアーカイブ。
- ^ 『中日新聞』2008年7月5日朝刊第二社会面38頁「ニュース前線 東海北陸道で5人死亡 対面通行の怖さ『忘れないで』 全通前に遺族が祈り」(中日新聞社 記者:矢嶋宏明)
[続きの解説]
「平山トンネル」の続きの解説一覧
- 1 平山トンネルとは
- 2 平山トンネルの概要
- 3 平山トンネル正面衝突事故
- 4 位置情報
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