干宝とは? わかりやすく解説

かん‐ぽう【干宝】

読み方:かんぽう

中国東晋歴史家新蔡河南省)の人。字(あざな)は令升。博学で、晋の国史編纂(へんさん)にあたった生没年未詳多く著作があったと伝えられるが、今日に残るものは少ない。著「捜神記」など。


干宝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 10:07 UTC 版)

干 宝(干寶、かん ぽう、? - 336年)は、東晋政治家文人令升呉郡海塩県の出身。本貫汝南郡新蔡県。『晋書』に伝がある。幼少から学問を好み、のち王導の上疏によって史官の必要が認められると、推薦されて国史の編纂にし、その才能を認められ著作郎となった。その後、散騎常侍にまでなった。陰陽術数を好み『』に興味をもち、『周易注』『春秋左氏函伝義』『周官礼注』などの著作があるほか、神仙・占卜・妖怪などについての説話・伝説を集めた小説集『捜神記』を残している[1]


  1. ^ 仲畑信 (1988年12月25日). “干宝易注の特徴”. 中国思想史研究: 31−33. 
  2. ^ 魯迅 『中国小説史略 上』ちくま学芸文庫、1997年、83頁。 
  3. ^ 許嵩『建康実録』巻七
  4. ^ 魯迅 『中国小説史略 上』ちくま学芸文庫、1997年、86頁。 
  5. ^ 渡邊義浩 (2017). “干宝の『晋紀』と「左伝体」”. 東洋研究. 
  6. ^ 高西成介 (1998). “六朝文人伝 : 『晋書』(巻八十二)干宝伝”. 中国中世文学研究. 
  7. ^ 三国志 呉書Ⅰ 呉主伝 第二
  8. ^ 竹田晃 (1965). “干宝試論--「晋紀」と「捜神記」の間”. 東京支那学報. 


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