巻序
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/12 18:58 UTC 版)
『光源氏物語抄』紅梅巻冒頭には、「香本にはためかはこうはい」とあり、香本ではこの両巻の巻序が現在一般的な紅梅→竹河ではなく逆の竹河→紅梅となっていたとされる。 このような竹河→紅梅とする巻序を残す文献としては 故実書『簾中抄』の異本『白造紙』の巻名目録「源シノモクロク」 『源氏物語表白』 梗概書『源氏小鏡』 『源氏六十三首之歌』(島原松平文庫蔵) 『為兼卿遠所和歌』(宮内庁書陵部蔵)(詠源氏物語巻名歌の一つ) といったものがあり、いずれも鎌倉時代に原型が成立したと見られるものであり、この時代に竹河→紅梅とする巻序が一定の勢力を持っていたことを伺わせるものである。
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