岩下清周とは? わかりやすく解説

岩下清周

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/28 01:17 UTC 版)

岩下 清周(いわした きよちか、安政4年5月28日1857年6月19日) - 昭和3年(1928年3月19日)は、実業家起業家政治家三井財閥を経て北浜銀行(三菱UFJ銀行の源流)を起業後は当時のベンチャー企業への積極的な融資を行い、自身も融資先の経営に積極的に携わった。関西大手私鉄である阪急電鉄阪急阪神ホールディングス)及び近畿日本鉄道近鉄グループホールディングス)の事実上の創設者であり、豊田式織機 (現:トヨタ自動車)や森永製菓大林組など現代日本を代表する企業の草創に活躍した。息子は、カトリック司祭哲学者岩下壮一、清周本人も立教学院に学び聖公会に所属したクリスチャンであった。


注釈

  1. ^ 東京商法講習所は、木挽町に移転した際に東京府立となり、矢野二郎が所長に就任した[4]。岩下は、東京商法講習所の看板を発見し、同所を訪ね、矢野の知遇を得て、入学することとなった[1]
  2. ^ 岩下は矢野のもとを去ることとなったが、三菱商業学校で学んだ後、一時母校の商法講習所の英語教師につくなど、三井物産入社まで引き続き矢野の世話を受けていた[1]

出典

  1. ^ a b c d e f g h 黒羽雅子「企業勃興を牽引した冒険的銀行家 : 松本重太郎と岩下清周」『法政大学イノベーション・マネジメント研究センター ワーキングペーパーシリーズ』第38巻、法政大学イノベーション・マネジメント研究センター、2007年6月、1-22頁。 
  2. ^ 小林一三: 都市型第三次産業の先駆的創造者 老川慶喜
  3. ^ a b 老川慶喜「立教人物誌 : 岩下清周」『立教学院史研究』第1巻、2003年3月、180-183頁。 
  4. ^ 一橋大学 沿革(2022年5月13日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  5. ^ 「岩下 清周(読み)イワシタ セイシュウ」20世紀日本人名事典の解説
  6. ^ 宮本 又次「大阪における商業・経済教育事始て」『大阪大学史紀要』第1巻、大阪大学五十年史資料・編集室、1981年5月、17-24頁、ISSN 03897621 
  7. ^ a b 岩下清周 (男性)人事興信録データベース第8版 [昭和3(1928)年7月](名古屋大学大学院法学研究科
  8. ^ 佐久間健『近代日本における財界の形成-外債と金本位制をめぐる政治過程-』 早稲田大学〈博士(政治学) 甲第5031号〉、2017年。 NAID 500001033607https://hdl.handle.net/2065/00054420 
  9. ^ 岩下清周 いわした きよちか国立国会図書館
  10. ^ 大阪瓦斯(株)『大阪瓦斯五十年史』(1955.10)渋沢社史データベース
  11. ^ 阪神電気鉄道(株)『輸送奉仕の五十年』(1955.04)渋沢社史データベース
  12. ^ 「京阪神急行電鉄(株)『京阪神急行電鉄五十年史』(1959.06)」
  13. ^ a b ふるさと松代人物館信州松代観光協会
  14. ^ 森永製菓(株)『森永五十五年史』(1954.12)
  15. ^ 東京横浜電鉄(株)『東京横浜電鉄沿革史』(1943.03)
  16. ^ 小田急電鉄(株)『小田急五十年史』(1980.12)渋沢社史データベース
  17. ^ 東京横浜電鉄(株)『東京横浜電鉄沿革史』(1943.03)
  18. ^ 近畿日本鉄道(株)『50年のあゆみ』(1960.09)渋沢社史データベース
  19. ^ 「不二農園100周年」不二聖心女子学院 中学校・高等学校
  20. ^ 学院の歴史 不二聖心女子学院 中学校・高等学校
  21. ^ 『官報』第8454号「叙任及辞令」1911年8月25日。
  22. ^ a b 『人間の分際 神父・岩下壮一』P.44
  23. ^ 『人間の分際 神父・岩下壮一』P.194
  24. ^ 『人間の分際 神父・岩下壮一』P.105、135


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