小松暢とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 小松暢の意味・解説 

小松暢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 04:01 UTC 版)

小松 暢(こまつ のぶ、1918年 - 1993年11月)は、20世紀の日本の女性。漫画家やなせたかしの妻で、結婚前は編集者を務めた。

来歴

高知県高知市に生まれる。高知新聞社に入社して、『月刊高知』の編集者となる。高知新聞が採用した初の女性記者だったとされる[1]。同じ部署にやなせがおり、それが二人の出逢いとなった[2]。やなせ自身の証言では、高知新聞でやなせの前の席が小松で、すぐに好きになったという[3]

やなせによると、小松は「代議士の秘書になる」という理由で退社して上京し、その約1年後にそれを追うような形でやなせも東京に出て、二人は結婚した[3]

漫画家を目指すやなせに小松は「なんとかなるわ。収入がなければ私が働いて食べさせるから」と話し、やなせも後年「仕事以外はすべてカミさんに頼っていた」と回想した[1]

1993年11月、癌のため死去した[1]

人物

ハチキンおのぶ」「韋駄天おのぶ」というあだ名があった[4]非常に男勝りな性格で、女だと思って馬鹿にされたと思ったら「女だと思ってバカにするんじゃないわよ!」と反論し、また、雷が鳴ると「もっと鳴れ!」といったという。[要出典]

後述の連続テレビ小説あんぱん』の脚本を担当する中園ミホによると、小松はやなせに「正義は逆転することがある。信じがたいことだが。じゃあ、逆転しない正義とは何か?飢えて死にそうな人がいれば、一切れのパンをあげることだ」という言葉で励ましていたという[4]。家庭ではやなせから「おぶちゃん」と呼ばれていた[5]

小松暢を題材とした作品

脚注

  1. ^ a b c 朝ドラモデル決定の『アンパンマン』作者やなせさんが本誌に語っていた妻の献身”. WEB女性自身 (2023年10月20日). 2023年12月29日閲覧。
  2. ^ 「箱入りじいさん」の94年 やなせたかしさん - ほぼ日刊イトイ新聞
  3. ^ a b マンガ家・やなせたかし氏 貧乏が嫌で上京時に三越に入社”. AERA.dot(『週刊朝日』からの転載) (2012年3月16日). 2023年12月29日閲覧。
  4. ^ a b c “NHK「あんぱん」モデル小松暢さんは“リアル”アンパンマン「飢えて死にそうならパンを」”. 日刊スポーツ. (2023年10月20日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202310200000477.html 2023年12月29日閲覧。 
  5. ^ “やなせさん夫婦、出会いは高知新聞社  朝ドラ「あんぱん」モデル、妻・暢さんの人物像ひもとく 快活な美少女タイプに一目ぼれ 家庭では「おぶちゃん」呼び”. 高知新聞. (2023年10月21日). https://www.kochinews.co.jp/article/detail/690361 2023年12月29日閲覧。 
  6. ^ アンパンマンの作者・やなせたかしさん夫妻がモデルの朝ドラ『あんぱん』妻・小松暢を主人公に。2025年春放送”. 婦人公論.jp (2023年10月23日). 2023年12月29日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  小松暢のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「小松暢」の関連用語

小松暢のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



小松暢のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの小松暢 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS