容態急変
容態急変
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 18:54 UTC 版)
「杏林大病院割りばし死事件」の記事における「容態急変」の解説
同日夜間、男児は二度ほど嘔吐した。翌日の7月11日午前6時ごろ、打ち上げから帰宅した母親が男児に声をかけたところ、まぶたや唇に動きがあった。その後母親は寝入ってしまった。 午前7時半ごろ、男児の容態がおかしいことに兄が気づき、母親はただちに救急要請した。救急隊到着時には男児は既に心肺停止状態となっていた。午前8時15分ごろ、再び同院に救急搬送され蘇生処置が施されたものの、午前9時2分に男児の死亡が確認された。心肺蘇生中、2名の医師が軟口蓋の傷を視診及び触診したが、異物等は確認できなかった。死亡後、割り箸の残存も疑われ頭部CTが施行されたが、それでも割り箸の有無などは分からず、死因不明であった。杏林大学は異状死として医師法21条に基づき直ちに警察に届け出た。検死で警察医も口腔内を観察したが、異物等は発見されなかった。 7月12日、司法解剖が行われ、初めて喉の奥に深々と割り箸の破片が刺さっており、小脳まで達していたことが判明した。父親は警察から司法解剖の結果の報告を受け、頭蓋内に割りばし片が残存していたことを知り、警察に対してその事実を母親に伝えないよう依頼した。7月13日、大学は記者会見を開き、事故が公となった。その約2週間後、母親は父親から男児の頭蓋内に割りばし片が残存していたことを伝えられた。
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