孫鍾とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 孫鍾の意味・解説 

孫鍾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/04 05:46 UTC 版)

孫 鍾(そん しょう、生没年不詳)は、東晋裴啓中国語版著『語林中国語版(裴子語林)』、南朝宋の皇族の劉義慶著『幽明録中国語版[1]沈約の『宋書[2]代の許嵩中国語版著『建康実録』、南宋の『異苑』、『読史方輿紀要』[3]などに登場する後漢末の人物。三国時代を建国した孫氏一門。孫羌・孫堅孫静の父と記述されている。

概要

それによると、孫鍾は呉郡富春県(現在の浙江省杭州市富陽区)の売りの商人であった。はやくから父を亡くして母とふたりで暮らしおり、親孝行であったという。ある年に凶作の飢饉の状況であり、彼は生き延びるために、瓜を植えてそれを売って生計を立てていた。

ある日に、彼の家の前にとつぜん三人の少年が現れて、瓜が欲しいとせがんだ。迷った孫鍾自身も生活が苦しいものの、潔く少年らに瓜を与えた。瓜を食べ終わった三人の少年はまとめて孫鍾に「付近の山の下に墓を作って、あなたが埋葬されれば、その子孫から帝王となる人物が出るだろう」と述べた。まもなく三人の少年は白鶴に乗っていずこかに去っていった。

歳月が流れて、孫鍾が亡くなると、かつて少年らが述べた付近の山の下に埋葬されたが、当地からたびたび光が見えて、五色の雲気が昇ったという。

脚注

  1. ^ 現在は散逸。
  2. ^ 『宋書』巻二十七 志第十七符瑞上「孫堅之祖名鍾、家在呉郡富春、獨與母居。」
  3. ^ 孫鍾の諱と蔣山(鍾山)と関連性があると伝わる。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「孫鍾」の関連用語

孫鍾のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



孫鍾のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの孫鍾 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS