土用餅

デジタル大辞泉

どよう‐もち【土用餅】

読み方：どようもち

夏の土用につく餅。力がつき、暑気あたりを防ぐという。《季 夏》「—腹で広がる雲の峰／許六」

季語・季題辞典

土用餅

読み方：ドヨウモチ（ｄｏｙｏｕｍｏｃｈｉ）

夏の土用についたもち

季節 夏

分類 人事

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土用餅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/07/28 21:39 UTC 版)

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土用餅（どようもち）は、土用の時期に食べる風習のある餅。

あんころ餅

土用の頃には天候の変化や寒暖差が大きく、夏の土用には鰻のほか、土用餅、土用しじみ、土用卵などを食べる風習があった^[1]。

一般的な土用餅は、厄除けに通じるといわれる小豆餡と力がつくといわれる餅を組み合わせたあんころ餅（あんこ餅）である^[1][2]。

ささげ餅

北陸地方には餅のまわりに小豆餡ではなく塩味のササゲの豆（煮豆）をまぶした「ささげ餅」があり、もとは土用餅として食べられていたものである^[3]。餅にササゲが飛びついたように見えることから「とびつき餅」や「とびつき団子」（福井県）と呼ばれることもあるほか、「ささぎ餅」（富山県）と呼ばれることもある^[3]。塩味だが福井県には砂糖をまぶして食べる地域もある^[3]。

金沢市などでは娘の嫁ぎ先に、1月は「寒の餅」、3月（桃の節句）には「菱餅」、5月（端午の節句）には「ちまき餅」、7月（土用）には「ささげ餅」を贈る風習があった^[1]。

出典

1. ^ ^{a b c} 四季と日本の食歳時 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団、2021年7月28日閲覧。
2. ^ 土用の丑の日 井原市民病院、2021年7月28日閲覧。
3. ^ ^{a b c} 70.ささげ餅 金沢市、2021年7月28日閲覧。