南岸低気圧
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南岸低気圧(なんがんていきあつ)とは、日本列島南岸を発達しながら東に進んでいく低気圧のこと[1][2]。秋から春(概ね毎年1月から4月にかけて)にかけてよく発生する。暖気を運んでくる日本海低気圧とは対照的に、日本に寒気を運ぶことが多い[2]。また、日本列島の太平洋側に大雪や大雨を降らせることが多く、特に東京を含む関東平野における大雪のほとんどは南岸低気圧によるものと言われている[2]。
- ^ a b 日本気象学会(編)『気象科学事典』、東京書籍、1998年 ISBN 978-4-487-73137-4
- ^ a b c d 山岸米二郎『気象学入門 -天気図からわかる気象の仕組み-』、§11-7-2「南岸低気圧」(167-168頁)、オーム社、2011年 ISBN 978-4-274-20989-5
- ^ a b c d 「説明資料2 雪に関する予報と気象情報について (PDF) 」、気象庁「気象等の情報に関する講習会」、2012年12月7日、2014年3月2日閲覧
- ^ a b c d 牧野眞一(気象庁予報部予報課) 「一般報告 3.南岸低気圧による関東地方の雪の予想手法」、日本気象学会『天気』60巻8号、673-677頁「第9回天気予報研究会の報告 (PDF) 」より、2013年8月 NAID 40019798823
- ^ a b 冨山芳幸「関東地方の降雪にかかわる気温急降下:1999年2月11日の事例解析 (PDF) 」、日本気象学会『天気』48巻11号、811-822頁、2001年11月 NAID 110001814346
- ^ 雪水比=降雪量(cm)/降水量(mm)。0.5は1mmの降水が0.5cm以下の積雪、1.0は1mmの降水が1cm以下の積雪にしかならないことを意味する。地表気温が氷点下の時の雪の雪水比は1.5 - 2.0前後の値となる。
- ^ 区内観測所における観測
- ^ 『千葉県の気候・気象(千葉県の自然誌本編3)』103、670頁、千葉県気象月報・区内気象月表原簿(1951年2月)
- ^ 関東南部の降雪メカニズム
- ^ 森田正光. “雪はなぜ積もらなかった”. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月6日閲覧。
- ^ 福岡市で南岸低気圧によって積雪するのは、どのくらい珍しいのか?[出典無効]
- ^ 気象庁「急激に気温低下」=都心の大雪、予報外れで
- 1 南岸低気圧とは
- 2 南岸低気圧の概要
- 3 南岸低気圧による大雪の事例
- 4 関連項目
- >> 「南低」を含む用語の索引
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