包帯生地開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/06 09:09 UTC 版)
2002年、勤めていた会社を辞め父親が経営する縫製会社に入った野木志郎は快適なアンダーウエアとは何かを追求するために数多くのアンダーウエアを試着を開始。一般市販商品、約1000枚もの商品を2年かけ試着した。その試着から「快適」を求めるには「汗」への対策が不可欠と結論付けた。汗を外に排出し、ベタ付きを抑える事できる素材の開発が必要だと判断し、目の粗い素材を探した。そして集まった素材でパンツの試作し、運動時の試着を重ねた。しかし、快適度は軽減されるどころか、逆に不快になった。原因は目の粗い素材は合成繊維でできており、汗をかくとラップを巻いたように下着が肌にまとわりついたからだ。結果「汗」を吸収するには合成繊維は不向きと判断した。一般的に「汗」を吸収する素材は天然素材の方が適している。天然繊維で汗を吸収し、目が粗い素材を探した結果、たどり着いたのが「包帯」であった。しかし一般的な5cmほどの「包帯」ではアンダーウエアを作れない。アンダーウエアが作れる広い幅の「包帯」にする為、生地商社や素材メーカーを訪ねた。しかし新素材で売る先も決まっていない状態では工場も二の足を踏む。製造してくれる工場を見つけることは難航した。工場探しを始めて6ヶ月が過ぎたころ、大阪にあるメーカーが試作協力をしてくれる事になった。そして4年の歳月、約20回の試作を重ねて完成したのが巾1mの包帯素材「HOHTAI」であった。
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