エンドニムとエクソニムとは? わかりやすく解説

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エンドニムとエクソニム

(内生地名と外来地名 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/08 21:27 UTC 版)

エンドニム: endonym)とエクソニム: exonym)とは、特定の地名 (toponym民族名 (ethnonym、言語名 (glossonymなどを、命名の主体となった民族・言語に内生した呼称と外来の言語における呼称とに区分する術語。また、その区分された特定の地名呼称、民族呼称、言語呼称のこと。主に国際連合地名専門家グループ会合などにおける地名行政[1]文化人類学の文脈で用いられる。日本語ではそれぞれ、内名(ないめい)と外名(がいめい)と訳される[2]


注釈

  1. ^ なお、国連の公用語の一つとしての中国語では、それぞれ、当地语地名外来语地名と訳されている[5]
  2. ^ アイヌ地名は、日本の長い歴史の中で内生化した[7]
  3. ^ もう少し詳しく見ると、たとえば小俣 (2009)では、現状のロシア地名の日本語表記を検討対象として、外国地名を日本語表記する手続きの内容について、翻字主義(文字の置換)、表音主義(発音の転写)、表意主義(翻訳)、慣用主義(慣用形)の4つに分類している[29]。これに加えて、特にアルファベット言語間では、内名と同じ語源から派生した転訛形も外来地名の一形態である(例:英語の内名 London に対するフランス語の外名 Londres やイタリア語の外名 Londra など)。
  4. ^ 公的文書では「도쿄」(トキョ)と読み書きされる。
  5. ^ 中国名でもある[53]

出典

  1. ^ 笹川・明野・須賀 2019.
  2. ^ a b 遠藤ほか 2014, pp. 46–47.
  3. ^ a b 日本学術会議 2019, pp. 18–19.
  4. ^ 笹川・明野・須賀 2019, p. 150.
  5. ^ UNGEGN 2002, p. 179.
  6. ^ a b 田邉 2020, pp. 62–64.
  7. ^ 田邉 2020, p. 63.
  8. ^ 田邉 2020, pp. 62–63.
  9. ^ a b c UNGEGN 2002, p. 10.
  10. ^ a b 田邉 2020, p. 64.
  11. ^ a b 田邉 2020, p. 65.
  12. ^ 田邉 2020, p. 53.
  13. ^ 田邉 2020, pp. 63, 65.
  14. ^ 加賀美 2017, pp. 3–6.
  15. ^ a b 加賀美 2017, p. 7.
  16. ^ a b 加賀美 2016.
  17. ^ a b c 田邉 2020, p. 52.
  18. ^ 田邉 2020, pp. 22, 67.
  19. ^ a b c d e 田邉 2020, p. 23.
  20. ^ 田邉 2020, pp. 64–65.
  21. ^ 田邉 2020, p. 41.
  22. ^ Kadmon 2007.
  23. ^ a b c d 田邉 2020, p. 40.
  24. ^ Woodman 2012, p. 60.
  25. ^ 田邉 2020, pp. 40–41.
  26. ^ a b 石山・岸本・下山・河瀬・笹川 2021, p. 65.
  27. ^ Tanabe 2021.
  28. ^ a b 田邉 2020, p. 43.
  29. ^ 小俣 2009, p. 116.
  30. ^ 田邉 2020, pp. 33–34.
  31. ^ a b c 田邉 2020, p. 21.
  32. ^ a b 田邉 2020, p. 20.
  33. ^ 田邉 2020, p. 22.
  34. ^ a b 田邉 2020, p. 14.
  35. ^ a b 田邉 2020, p. 46.
  36. ^ 三省堂辞書編集部 (2021年4月9日). “第1回 人気の第二外国語とそのおすすめの辞書・教材(中国語編)”. 三省堂. 2021年9月7日閲覧。
  37. ^ 明木 2002, p. 50.
  38. ^ 笹原宏之 (2012年3月20日). “第169回 韓国の漢字”. 三省堂. 2021年9月7日閲覧。
  39. ^ 笹原宏之 (2011年4月5日). “第89回 河内(ハノイ)の漢字”. 三省堂. 2021年9月7日閲覧。
  40. ^ 椙村 1965, p. 104.
  41. ^ 椙村 1965, p. 97.
  42. ^ a b 加賀美 2017, pp. 6–7.
  43. ^ 日本学術会議 2019, p. 2.
  44. ^ a b c 日本学術会議 2019, pp. 2–3.
  45. ^ 日本学術会議 2019, p. 18.
  46. ^ 遠藤ほか 2014, p. 47.
  47. ^ the Democratic Republic of Timor-Leste”. The United Nations Terminology Database. 2021年7月10日閲覧。
  48. ^ the Republic of Cabo Verde”. The United Nations Terminology Database. 2021年7月10日閲覧。
  49. ^ ICYMI: Cape Verde's Name Change”. Political Geography Now (2014年1月19日). 2021年7月10日閲覧。
  50. ^ グルジアはジョージアが正しい? 国名呼称の不思議」『日本経済新聞』、2015年5月27日。2024年6月2日閲覧。
  51. ^ ウクライナの首都等の呼称の変更”. 外務省 (2022年3月31日). 2024年2月8日閲覧。
  52. ^ 北米最高峰マッキンリー、デナリに名称変更”. ナショナルジオグラフィック日本版 (2015年9月3日). 2021年9月7日閲覧。
  53. ^ 世界の最高峰は「エベレスト」?「チョモランマ」?”. NHK放送文化研究所 (2001年9月1日). 2021年9月7日閲覧。
  54. ^ a b エヴェレスト? エベレスト? チョモランマ?”. 風の旅行社 (2016年2月23日). 2021年9月7日閲覧。
  55. ^ 趙 2016, p. 77.
  56. ^ 趙 2016, pp. 82, 135–136.


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