共通テーパーすり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 14:30 UTC 版)
共通テーパーすりというのは「共通規格の雄型・雌型を使用したすり」であることを意味していて、ガラス器具の製作所が異なっていても互換性があることを謳っている。テーパーを形成する円錐の頂角は三種類あり、その別を「Bズリ」「Cズリ」と呼びあらわす。「C」が頂角が一番大きく、「B」、「A」と小さくなる。一般に「Cズリ」は太い首のジョイントに使用され「Bズリ」は細い首のジョイントに使用される。「Aズリ」は滅多に見ることがない。 共通テーパーすりを見分けるために「T」と「S」を組み合わせたマークと共にテーパーの上径と長さを表す分数がガラス外面に焼付け印字されている。なお、このマークは2019年7月現在Unicodeに登録されていない。 雄型・雌型に研磨剤を付けてロクロで回転させてすり込むところから「すり」と呼ばれる。また、すり込み精度の高い高級品を俗に「エーテルずり」と呼ぶが、近年では珍しい。
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