公共選択学派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/08 07:11 UTC 版)
「シカゴ学派 (経済学)」の記事における「公共選択学派」の解説
「公共選択理論」も参照 財政学の分野では、1960年代頃から、シカゴ学派はヴァージニア学派と呼ばれる財政学者グループと合流し、ジェームズ・ブキャナン(1986年ノーベル賞受賞)を中心に「シカゴ=ヴァージニア学派」と呼ばれる研究グループを形成した。彼らは、政治家や官僚が恣意的に公共事業を行うことが出来る「裁量的財政政策」を批判し、政治権力者の行動を制限するルールの必要性を主張した。このような議会制や官僚制のもとでの財政に関する政治的決定プロセスをミクロ経済学的枠組みで分析するシカゴ=ヴァージニア学派の理論体系は公共選択理論 (英: Public Choice Theoryと呼ばれるため、彼らは一般には「公共選択学派」と呼ばれる。1980年代後半からは非協力ゲーム理論の新しい分析手法が取り入れられたことによりめざましい学術的成果を生み出し、公共選択理論は現実の政策形成に一定の説明力を発揮した。こうした背景から、今日ではこうした一連の研究が「新政治経済学(英: New Political Economy)」などと呼ばれることも多い。
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