体重による肥満の診断
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 04:37 UTC 版)
体重に基づく肥満診断として、BMI が頻繁に用いられている。BMIの数値が一定以上だと「肥満」と判定される。 その基準は様々な組織や団体が設けているが、主な基準は以下の通りである。 世界保健機関 (WHO) の基準状態BMIの指標痩せすぎ(重度の痩せ) 16.00未満 低体重(18.50未満) 痩せ(中度の痩せ) 16.00以上、17.00未満 痩せぎみ(軽度の痩せ) 17.00以上、18.50未満 普通体重 18.50以上、25.00未満 標準 過体重(前肥満) 25.00以上、30.00未満 太り気味(25.00以上) 肥満(1度) 30.00以上、35.00未満 肥満(30.00以上) 肥満(2度) 35.00以上、40.00未満 肥満(3度) 40.00以上 日本肥満学会の基準状態BMIの指標低体重(痩せ) 18.50未満 低体重 普通体重 18.50以上、25.00未満 標準 肥満(1度) 25.00以上、30.00未満 肥満 肥満(2度) 30.00以上、35.00未満 肥満(3度) 35.00以上、40.00未満 高度肥満 肥満(4度) 40.00以上 乳幼児では BMIはカウプ指数と呼ばれ、18.0 以上が肥満傾向とされる。学童では、ローレル指数 (= 10 × kg/m3) が 160以上で「肥満」と見なされる。これらは身長と体重から単純に計算された値であり(成人の正常体重では BMIは「22」とされている)、大体の目安にはなるが、これだけでは筋肉質なのか脂肪過多なのかが分からない。BMIは標準体型の人には当てはまるが、骨太の人、足長な人、骨細の人、筋肉の量が多い人には間違った判定が出る欠点がある。このため、肥満と診断する際は下のような定義と併用することがある。
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