伝承の推移
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 20:24 UTC 版)
古くは江戸末期の文献『南島雑話』に「水蝹(けんもん)」と記述される。相撲好きで人に逢えば挑戦するとされ(河童と共通)、画では頭に皿があって河童と同様な姿である。かつては人害を及ばさず木こりや薪拾いが運ぶのを手伝う、目撃はまれで人家や人っ気の多いところから退散する、と記される。別名「カワタロ」「山ワロ」との付記もみえ、ケンムンの一種に宇婆があるとしている。 昔と今では、ケンムンの概念の変遷が生じている。すでに幕末の頃から、有益無害だという伝承は失われつつあった。時代を経るにつれ、ケンムンは一転して危険で忌避すべき存在となった。木運びを手伝うなどの伝承は語り継がれなくなっている。
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