乱数放送
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乱数放送(らんすうほうそう、暗号放送、英語: Numbers Station)とは、諜報活動に類するとみられる非公式[注 1]なラジオ放送で、数字(番号)などを用いた暗号を、人の声、あるいはそれを代替した機械でアナウンスすることによって、特定の相手に対してのみ情報を伝達しようとする様態が認められる番組または放送局の呼称である。暗号として、何らかの乱数表の類を利用した方式(後述)が使われている(とみなせる)ことが多いことから、その名がある。
注釈
- ^ 電波は国際的なものであるため、本来は放送局名や周波数などの情報について何らかの正式・公式なアナウンスがあるべきだが、それが無い例がほとんどである。
出典
- ^ a b c d e Jason Walsh「スパイご用達? 短波「乱数放送局」の謎」WIRED.jp、2004年11月18日
- ^ a b Working at a numbers station, a story from a numbers stations operator Numbers Stations Research and Information Center
- ^ a b スパイに指令? 16年ぶりに「乱数放送」再開=北朝鮮 聯合ニュース、2016年7月19日
- ^ 北朝鮮が「太陽節」前日に暗号放送 新たな内容 朝鮮日報、2017年4月14日
- ^ DRMのデータ能力の要約 Archived 2006年2月9日, at the Wayback Machine.
- ^ Tracking the Lincolnshire Poacher: The Number Stations - BBC Raduio4(2005年4月23日放送, archive.orgにてアーカイブ済)
- ^ David Pescovitz"Salon People Feature | Counting spies"(キャッシュ) [Salon.com]、1999年9月16日
- ^ "The Shortwave And the Calling: For Akin Fernandez, Cryptic Messages Became Music To His Ears", The Washington Post, August 3 2004.
- ^ a b スパイに指令? 16年ぶりに「乱数放送」再開 朝鮮日報、2016年7月19日
- ^ アジア放送研究会 特異な暗号放送 日本人拉致事件と関連か
乱数放送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 20:56 UTC 版)
乱数放送と呼ばれる暗号電文を読み上げる放送(通称:A3放送)をしており、これにより拉致を含む可能性のある様々な指令を工作員に送ったという説がある。 なお、この乱数放送の解読に使う乱数表は水溶紙が使われており機密性が保たれているが、これまで何度も韓国などで発見され押収されている。 乱数放送は2000年に一旦終了した(この放送終了は一連の工作活動を終了したのではなく、放送以外の指令伝達手段(暗号化した電子メール、またはモールス信号)に切り替えたためと言われている)が、2016年6月24日に16年ぶりに放送を再開し、以降、不定期に放送が行われている。また2020年からはYouTubeを利用した乱数放送も始めている。
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