上野氏とは? わかりやすく解説

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上野氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/24 16:40 UTC 版)

上野氏(うえのし)は、日本氏族。幾つかの流れがある。本項では清和源氏足利流上野氏について記述。ほかに清和源氏新田氏里見流上野氏、武蔵七党の一派児玉党の一族有道姓上野氏、信濃国木曾谷国人木曾氏流上野氏大神氏流豊後上野氏、遠江の井伊氏流上野氏などがある(下記参照)。


  1. ^ 備中兵乱記には、「永正六年六月源義稙、天下の国主を召され、年来の軍忠を揚げられ忠賞を行われる、累年の軍労を休息致され、向後は国主にすえ置かれ、国主の仕置を探題し、地頭の行跡上聞に達せられるべしと評定あり。その節、備中の国は雲州の塩治、尼子の旗下も有り、四国の細川、三好の旗下も有り、播州の赤松旗下も有る故に国乱す。御近侍二階堂政行、上野民部大輔、伊勢左京亮備中へ差し越され、国侍を御身方に引き入れ候様にとの上意にて、上野民部大輔は下道郡下原郷鬼邑山に在城、伊勢左京亮貞信は小田郡江原村高越山に在城、二階堂政行は浅口郡片島に在城、近郷の地頭を冠職として在城、国中に制札を立て貧民に財を扶助し貧者を愛し孤独を禁ず。これ故に国民親付する事父母の如し」とある。
  2. ^ 毛利家文書によれば、「永禄三年(1560年)二月十五日、幕府奉行衆上野民部大輔信孝及び佐々木民部少輔稙綱、毛利右馬頭元就と毛利備中守隆元へ足利義輝入洛につき御内書が下される旨及び御忠節之御覚悟が専一の旨通達。二月二十日、足利義輝、毛利隆元へ正親町天皇御即位費用馳走の褒美として正親町天皇より大膳大夫官途之儀通達の旨詳細は上野信孝より伝達。八月八日、上野民部大輔信孝、毛利陸奥守元就へ足利義輝への別而万端御馳走に対する褒美として錦直垂御免事につき御面目之至無比類題目の旨通達。十二月八日、足利義輝、毛利陸奥守元就と毛利大膳大夫隆元へ連々可致忠節の褒美として相伴衆に列する旨詳細は聖護院門跡と上野信孝より伝達。永禄四年(1561年)八月八日、足利義輝、毛利陸奥守元就へ相伴衆に列せられたことによる礼贈物の返しとして絵二幅及び盆一枚送付の旨詳細は上野信孝より伝達。(抄)」とある。
  3. ^ 言継卿記によれば、「永禄十一年(1568年)十月二十日、山科言継、足利義昭へ祗候。一色式部少輔や上野中務大輔らへ知行分につき取り合わせを依頼。永禄十三年(1570年)三月三日、山科言継、三条公仲を伴って足利義昭へ祗候。御礼被参之輩は、先ず御供衆、御部屋衆、申次衆、諸大名、次に公家衆。御供衆は細川右馬頭、大館左衛門佐、大館伊与守、一色式部少輔、畠山播磨守、上野中務大輔、伊勢三郎、松永久通ら。(抄)」また、多聞院日記によれば、「永禄十二年(1569年)八月十一日、上野中務、足利義昭に遣わされて大和国春日神社へ代参。(抄)」とある。
  4. ^ 中国太平記によれば、「大松山には上野伊豆守居住して小松山の城には同右衛門尉を置かれける所に、天文二年猿掛の城主庄為資押し寄せて相戦う。庄は当国の旗頭たるにより、植木下野守秀長、庄に力を合わせ横谷より攻め掛け、上野の勢を追い崩し伊豆守を討ち取り、大松山を乗取る。小松山の上野右衛門尉も植木が一族若林二郎右衛門に討たれし」とある。
  5. ^ 撮要録巻二十八寺社部によれば、「備中浅原牛頭(こず)天王棟札に、永正十六年林鐘(六月)三日奉改地再興也、領主上野四郎次郎高直」とある。


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