三王国戦争とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 三王国戦争の意味・解説 

清教徒革命

(三王国戦争 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/03 03:36 UTC 版)

ピューリタン革命または清教徒革命(ピューリタンかくめい/せいきょうとかくめい、英語:Wars of the Three Kingdoms 、直訳:Puritan Revolution)は、狭義には1642年から1649年にかけてイングランドスコットランドアイルランドで起きた内戦革命である。


注釈

  1. ^ エリザベス1世治世期で82万ポンド、ジェームズ1世は77万ポンド、チャールズ1世は65万ポンドの領地を売りに出して当座をしのいだ。革命中に政府が売却した残りの王領地は200万ポンド未満であったといわれるから、3人の王をあわせて半分以上となる。浜林(1959)、P28 - P29。
  2. ^ 船舶税の徴収を確実なものとするために、徴税にあたっている州長官英語版歩合制の報酬と、徴税を監視する没収官の派遣を導入した。無給の名誉職であった州長官にとって屈辱的なこの改革はかえって反発を招き、税収は予定額の2割に落ち込んだ。
  3. ^ ストラフォード伯は1632年から1640年4月までアイルランドへ赴任、ロードと同じく国王に服従させるため監督制の強制と収奪を行い、アイルランドの財政均衡に成功しイングランド本国にも利益を上げることが出来た。しかし彼が帰国すると力で押さえ付けられていたアイルランド住民が反乱を起こし、革命の発火点となった。浜林(1959)、P80 - P81、今井(1990)、P187。
  4. ^ 鉄騎隊に訓練を施し集団戦法を得意とする精鋭部隊に作り上げ、戦功を挙げたクロムウェルは議会から一目置かれるようになり、1644年1月には公式に東部連合副司令官に任命、スコットランドとイングランドが同盟を結び両王国委員会が設置されるとその一員に選ばれ、軍人としても政治家としても台頭していった。またこの年6月に議会派の中心人物だったハムデンが国王軍との戦いで敗死、12月にピムが病死したこともクロムウェルが議会、ひいては革命の指導者にのし上がった一因になった。今井(1984)、P63 - P72、清水、P64 - P69、P73。
  5. ^ スコットランド出兵に関して、フェアファクスが議会の出兵命令を拒否してクロムウェルの説得を振り切り司令官を辞職、クロムウェルが代わりに司令官として出兵することになった。このフェアファクスの態度はかつての同盟国スコットランドへの侵略に抵抗があったからとも、妻や周囲の人々に説得され長老派に心を傾けたからとも言われている。浜林(1959)、P202 - P203、今井(1984)、P160 - P161、清水、P175。
  6. ^ ランプ議会解散後にハリソンはクロムウェルに政権構想を発表、それが反映されベアボーンズ議会が開会したが、議会の内部対立でクロムウェルに見限られ失脚、軍から追放された。その後ハリソンは護国卿体制では一転してクロムウェルに反対したため投獄、王政復古政府にも危険視され処刑された。今井(1984)、P188 - P192、P194、松村、P315、清水、P202 - P203、P214 - P215、P226、P239、P266。
  7. ^ 「ブレダ宣言」は以下の4項目からなり、チャールズ2世の寛容さを印象づけた。(1)革命中の行動は、議会の指名したものを除き大赦を与える。(2)宗教上の意見の相違は、議会の定めにより寛容を認める。(3)軍隊の給与は、議会に決定に従ってすみやかに支払う。(4)革命中の土地所有権の移動は、議会によって処理する。浜林(1959)、P310、今井(1990)、P239 - P240。

出典

  1. ^ 今井(1990)、P113 - P117、P119 - P121。
  2. ^ 浜林(1959)、P12 - P27。
  3. ^ 浜林(1959)、P27 - P31。
  4. ^ 今井(1990)、P153 - P155。
  5. ^ 浜林(1959)、P72 - P74。
  6. ^ 浜林(1959)、P75 - P79、P85 - P89、今井(1990)、P171 - P189、清水、P19 - P24、P31 - P33。
  7. ^ 浜林(1959)、P89 - P92、P96 - P106、今井(1990)、P191 - P194、清水、P33 - P46。
  8. ^ 浜林(1959)、P107 - P115、P173 - P176、今井(1990)、P194 - P197、清水、P46 - P51。
  9. ^ 今井(1990)、P215 - P216、ウェッジウッド、P540 - P541。
  10. ^ ウェッジウッド、P19 - P20、P52、P57、P73 - P74、P89 - P90、P268 - P271。
  11. ^ 浜林(1959)、P163 - P166。
  12. ^ a b 松村、P145。
  13. ^ 浜林(1959)、P129 - P130、今井(1984)、P52 - P53、P56 - P59、今井(1990)、P197、P200、清水、P60 - P64。
  14. ^ 浜林(1959)、P130 - P132、P135 - P140、今井(1984)、P60 - P63、P73 - P74、今井(1990)、P201 - P203、清水、P69 - P73。
  15. ^ 浜林(1959)、P140 - P147、今井(1984)、P74 - P87、今井(1990)、P203 - P208、松村、P145 - P146、清水、P76 - P87。
  16. ^ a b c 松村、P146。
  17. ^ 浜林(1959)、P147 - P148、P180 - P184、P191 - P192、今井(1984)、P87 - P92、P117 - P123、今井(1990)、P208 - P209、P213 - P215、清水、P88 - P97、P138 - P148。
  18. ^ 浜林(1959)、P156 - P162、P174 - P180、P187 - P190、今井(1984)、P94 - P116、P123 - P141、今井(1990)、P209 - P213、清水、P99 - P120。
  19. ^ 今井(1984)、P172 - P173、今井(1990)、P215 - P217、P223。
  20. ^ 浜林(1959)、P193 - P203、今井(1984)、P144 - P160、今井(1990)、P217 - P220、清水、P155 - P176。
  21. ^ 浜林(1959)、P203 - P204、今井(1984)、P160 - P168。
  22. ^ 浜林(1959)、P204 - P207、今井(1984)、P169 - P185、今井(1990)、P223 - P224、清水、P189 - P200。
  23. ^ 浜林(1959)、P208 - P210、今井(1984)、P189 - P193、今井(1990)、P224 - P225、清水、P200 - P208。
  24. ^ 浜林(1959)、P210、今井(1984)、P194 - P195、清水、P208 - P211。
  25. ^ a b c d e f 松村、P606。
  26. ^ 浜林(1959)、P277 - P287、今井(1984)、P196 - P208、今井(1990)、P226 - P229、清水、P211 - P217、P220 - P228。
  27. ^ 浜林(1959)、P288 - P292、今井(1984)、P211 - P212、今井(1990)、P229 - P231、清水、P228 - P235。
  28. ^ 浜林(1959)、P293 - P297、今井(1984)、P213 - P216、今井(1990)、P231 - P232、清水、P258 - P259。
  29. ^ 浜林(1959)、P298 - P303、今井(1984)、P217、今井(1990)、P232、清水、P263 - P264。
  30. ^ 浜林(1959)、P303 - P310、今井(1990)、P232 - P233、清水、P264 - P265。
  31. ^ 浜林(1959)、P310 - P311、今井(1984)、P217 - P218、今井(1990)、P239 - P240、清水、P265 - P266。
  32. ^ 今井(1990)、P240 - P243、清水、P266 - P267。
  33. ^ トランター、P275。
  34. ^ 浜林(1959)、P85 - P88、トランター、P271 - P272、清水、P28、P31 - P32。
  35. ^ 田村、P197。
  36. ^ ミチスン、P113 - P114。
  37. ^ 浜林(1959)、P88 - P89、トランター、P273 - P274、清水、P32。
  38. ^ トランター、P274 - P275。
  39. ^ 浜林(1959)、P89 - P92、清水、P33 - P34。
  40. ^ ミチスン、P114 - P115、田村、P199 - P202。
  41. ^ 浜林(1959)、P136 - P141、ミチスン、P115、田村、P202 - P208、清水、P76。
  42. ^ トランター、P275 - P279、清水、P94。
  43. ^ トランター、P279 - P282、清水、P156、P174。
  44. ^ トランター、P283 - P284。
  45. ^ 浜林(1959)、P182 - P183、田村、P208 - P212、清水、P124 - P133。
  46. ^ 浜林(1959)、P201 - P204、田村、P212 - P214、清水、P172 - P185。
  47. ^ ミチスン、P115 - P116、田村、P214 - P222、清水、P185 - P186。
  48. ^ 山本、P127 - P130、清水、P163 - P164。
  49. ^ 山本、P132 - P134、ウェッジウッド、P7。
  50. ^ ウェッジウッド、P32 - P33、P102 - P104。
  51. ^ 山本、P134 - P136、ウェッジウッド、P144 - P145。
  52. ^ 山本、P136 - P139、ウェッジウッド、P82 - P85、P259。
  53. ^ 山本、P140 - P143、ウェッジウッド、P260 - P261、P324 - P325、P492、P541 - P546。
  54. ^ 山本、P143 - P144、ウェッジウッド、P555 - P559、P617 - P621。
  55. ^ 山本、P161、清水、P164 - P167。
  56. ^ 清水、P167 - P172。
  57. ^ 浜林、P200 - P201。
  58. ^ 浜林、P240 - P241、山本、P153 - P161、清水、P168 - P169、P171。
  59. ^ 山本、P161 - P163。
  60. ^ 山本、P163 - P169。
  61. ^ 山本、P170 - P173。
  62. ^ 浜林、P264 - P273、P315。
  63. ^ ブリュア、P53 - P55、P70。
  64. ^ ブリュア、P102 - P106、P172 - P177、松浦、P76、P82 - P86。
  65. ^ 岩井、P12 - P13、P18 - P19、P76、P124。
  66. ^ 岩井、P13、P76 - P77、P173 - P174。
  67. ^ 岩井、P212 - P216。
  68. ^ 岩井、P94 - P96。





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「三王国戦争」の関連用語

三王国戦争のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



三王国戦争のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの清教徒革命 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS