ロランの歌とは? わかりやすく解説

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ロランのうた【ロランの歌】


ロランのうた 【ロランの歌】

Chanson de Roland フランス中世フランス最古英雄叙事詩武勲詩)。一一世紀半ばより口誦詩として発展世紀末現在の形に。シャルル大帝の甥ロランイスラム教徒討伐のためスペイン遠征帰途義父ガヌロンの内通によりイスラム教徒勢の奇襲を受け、寡兵でよく大敵に当たり敗走させたが、味方全員壮烈な死を遂げる、という筋。

ローランの歌

(ロランの歌 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/24 15:37 UTC 版)

ローランの歌』((ローランのうた)または『ロランの歌』、: La Chanson de Roland)は、11世紀成立の古フランス語叙事詩武勲詩)である。


  1. ^ a b c d 神沢栄三 - 「ローランの歌」(『世界大百科事典』、平凡社)
  2. ^ a b c d Internet History Sourcebooks The Song of Roland
  3. ^ グラント・オーデン『西洋騎士道事典』ポーリン・ベインズ挿画、堀越孝一翻訳・監修、原書房、1991年、355頁。
  4. ^ a b ゲルハルト・アイク 『中世騎士物語』鈴木武樹訳、白水社、1996年、11‐33頁
  5. ^ グラント・オーデン『西洋騎士道事典』ポーリン・ベインズ挿画、堀越孝一翻訳・監修、原書房、1991年、285-287頁
  6. ^ ローランの歌”. www.vivonet.co.jp. 株式会社ビボネット. 2021年12月12日閲覧。[信頼性要検証]
  7. ^ a b c Song of Roland Historical Background
  8. ^ 新倉俊一神沢栄三天沢退二郎訳、白水社〈フランス中世文学集1〉、1990年12月。ISBN 4-560-04600-X。525-526頁。
  9. ^ 関哲行ほか 編 『スペイン史1』山川出版社〈世界歴史大系〉、2008年、77-78頁。
  10. ^ en:Royal_Frankish_Annals#The_Revised_Text
  11. ^ グラント・オーデン『西洋騎士道事典』ポーリン・ベインズ挿画、堀越孝一翻訳・監修、原書房、1991年、46-47頁。
  12. ^ La Chanson de Roland (1978) – IMDb
  13. ^ Das Rolandslied des Pfaffen Konrad: Mittelhochdeutsch / Neuhochdeutsch von Dieter Kartschoke (Herausgeber, Mitwirkende, Übersetzer)(Reclams Universal-Bibliothek) Taschenbuch – 1. Januar 1993. - Das Rolandslied des Pfaffen Konrad. Herausgegeben von Carl Wesle. Zweite Auflage besorgt von de:Peter Wapnewski. Tübingen: Niemeyer (ATB 69) 1967. - 鷲田哲夫著『ローランの歌』(世界の英雄伝説5)筑摩書房 1990年 ISBN 4-480-21105-5、147-173頁。- Tomokazu Oguri(小栗友一) : Das Geschichtsbild des Rolandsliedes. (「『ローラントの歌』の歴史像」)〔日本独文学会『ドイツ文学』第45号、1970年11月、13-27頁〕。 - 宇佐美幸彦「カール・インマーマン『ロンスヴォーの谷』について」〔関西大学『独逸文学』第65号、2021年3月、35-75頁、特に36-48頁〕KU-1100-20210320-03 (4).pdf- 13世紀前半の吟遊詩人デア・シュトリッカー( de:Der Stricker)は、コンラート師『ローラントの歌』を基に1万行を超える大作『カール大帝』(Karl der Große)を物した。この作品の写本には、カール大帝軍の後衛を意気揚々と先導するローラントやその死の知らせを聞いてくず折れる恋人の姿など美しい挿絵が付されている。Kristina Domanski / Margit Krenn: Liebesleid und Ritterspiel. Mittelalterliche Bilder erzählen große Geschichten. Darmstadt: Wissenschaftliche Buchgesellschaft 2012 (ISBN 978-3-86312-329-1), S. 44-48.
  14. ^ 宇佐美幸彦「カール・インマーマン『ロンスヴォーの谷』について」〔関西大学『独逸文学』第65号、2021年3月、35-75頁、フーケの詩については48-50頁〕KU-1100-20210320-03 (4).pdf
  15. ^ 宇佐美幸彦「カール・インマーマン『ロンスヴォーの谷』について」〔関西大学『独逸文学』第65号、2021年3月、35-75頁、シュレーゲルの詩については51-60頁〕KU-1100-20210320-03 (4).pdf
  16. ^ 『ロンスヴォーの谷』では、イスラム軍側の王女ソライデがフランク軍のローラントを愛するようになるが、彼はイスラム軍の襲撃により戦死する。ローラントの角笛を聞いて、引き返したカール大帝はローラントの仇を討ちソライデ(キリスト教の洗礼を受けマリアと改名)をスペインの女王に任命する。しかし、この戯曲では「キリスト教徒側の勝利が問題であったのではなく、ソライデとローラントの恋愛の経過が最も重要だった」。ハインリヒ・ハイネはインマーマン宛の手紙で、「ソライデがローラントを逃亡させる箇所は何度読んでも私は感動して涙が出てきます」と記している。- 宇佐美幸彦「ハイネ『アルマンゾル』とインマーマン『ロンスヴォーの谷』」〔ハイネ逍遥の会編集発行『ハイネ逍遥』ISSN 1882-935X、第15号 2022年11月、39-64頁、引用46、39頁。- 宇佐美幸彦「カール・インマーマン『ロンスヴォーの谷』について」〔関西大学『独逸文学』第65号、2021年3月、35-75頁、インマーマンの詩そのものについては特に60-71頁〕KU-1100-20210320-03 (4).pdf。〕


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