化身ラマ
(リンポチェ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/10 01:00 UTC 版)
化身ラマ(けしんラマ)は、チベット仏教の教義上において、この世の衆生を教え導くために、如来、菩薩、過去の偉大な仏道修行者の化身(応身)としてこの世に姿を現したとされるラマ(師僧)を指す。転生ラマと表記されることもある。
- ^ モンゴル語にはフビルガン(ラテン文字慣用表記:Qubilγan)が充てられる。
- ^ モンゴル語訳は、エルデニ(ラテン文字慣用表記:Erdeni)である。
- ^ 例外としてトゥルクの認定を受けても、即位して化身ラマ名跡を継承していないトゥルクは、リンポチェとは呼ばれない。
- ^ トゥルクではないリンポチェも存在する。ただし、死後その転生者は探し出されてトゥルクの認定を受けるであろう。つまり来世はトゥルクであると考えられる。
- ^ 稀に、トゥルクの認定を受けても、ラマ(師僧)としての道を選ばず、俗人として一般的な生活を送るトゥルクもいる。
- ^ 論理的には、万物を仏の化現であるとして即身成仏を説く密教の思想では、入門者に自らの守護仏と縁を結ばせる結縁灌頂の儀式に見られるように、誰もが仏の化身たり得ることになる。
- ^ カギュ派の初代ジャムグン・コントゥル・リンポチェは遷化の後、2世として「身」「語」「意」「徳」「事業」の5人の化身が公式に認定された。また、サキャ派のジャムヤン・ケンツェ・リンポチェの場合も同様である。このように高位のラマの化身が同時に複数認定されることは珍しいことではない。
- 1 化身ラマとは
- 2 化身ラマの概要
- 3 現在の主な化身ラマの名跡
- 4 関連項目
- リンポチェのページへのリンク