マスコミにおける誤用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/13 01:01 UTC 版)
刑事訴訟において罪を犯したとして訴追されている当事者は「被告人」であり、これを「被告」と呼ぶのは法律用語として正しくない(刑事訴訟を提起した側(広い意味での原告)は原則として検察官であるが、これを「原告」と呼ぶのは正しくないのと同様である)。実際、刑事訴訟では「被告」という言葉は使われない。 しかしながら、多数派の日本メディア報道などにおける用法として、公訴を提起(起訴)された被告人をして「被告」と呼ぶ誤用が浸透している。被告という用語そのものについては、本来、民事訴訟を起こされた側の当事者という意味しかないものの、上記誤用がもたらす印象ゆえ、民事訴訟における被告にも、犯罪の嫌疑がかけられているかのような印象を与えてしまう点が問題として指摘されている。実際に、被告本人が「俺は何も悪いことはしていない」「不名誉だ」などと怒る例も見られる。 しかしながら、この誤用を改めようという動きは皆無である。
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