ホルバインの肖像画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/15 05:47 UTC 版)
「ハンス・ホルバイン」の記事における「ホルバインの肖像画」の解説
ホルバインの肖像画は、ヘンリー8世、トマス・モア、エラスムスといった王侯貴族や学者などの人物を冷めた筆致で描いたもので、人物の表情もさることながら、その身分や職業を示す細かい道具立て、着衣の毛皮やビロードなどの質感描写に見るべきものがある。一方、ホルバインがロンドンからバーゼルへ一時的に戻っていた1528年から1529年頃に描かれた、画家自身の妻と子どもの肖像画には、上述の公的肖像画とは全く異なった作風が見られる。この絵に見られる妻と子どもの悲しげな表情は、妻子を省みず、ロンドンで単身生活を送っていた画家の自責の念を赤裸々に表現したものとみるのが通説となっている。
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