ベルゲン時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/19 15:53 UTC 版)
「ハラール・セーヴェルー」の記事における「ベルゲン時代」の解説
米国生まれのマリー・フフォスレーヴと1930年代に結婚し、ベルゲンの町外れに大きな新居を構えて1939年に家族でそこに移った。今やセーヴェルーは自然に親しむようになり、そこから作品に影響と霊感を受けるようになり、より国民楽派的で「より若々しい」作風へと切り替わった。1940年にナチス・ドイツがノルウェーを侵寇する。この頃からセーヴェルーの作品は、占領軍に対する武器と化した。当時の主要な作品に、一連の戦争交響曲(《交響曲 第5番<幻想曲風に> Quasi una fantasia 》《交響曲 第6番<哀しみの交響曲> Sinfonia Dolorosa 》《交響曲 第7番<詩篇交響曲> Psalm 》)が挙げられる。またこの時期には、ナチスへの直接的な抵抗音楽《蜂起のバラード Kjempeviseslåtten 》(ピアノ版と管弦楽版の2種あり)も成立している。 これらの激しい作品とは対照的に、ノルウェーの景観や民謡に触発されて、多数のピアノのための抒情的小品も手がけているが、民謡そのものを借用することはしなかった。
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