プルコギとは? わかりやすく解説

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プルコギ

《(朝鮮語)》朝鮮料理焼き物一種で、牛肉焼き肉のこと。肉をたれにつけ、網または鉄板で焼く。


プルコギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 16:28 UTC 版)

プルコギ: 불고기、英:Bulgogi / Fire Meat)は、朝鮮半島の代表的な料理の一つ。醤油ベースで甘口の下味をつけた薄切りの牛肉を、野菜春雨と共に焼く、あるいは煮るといった工程を経て作る朝鮮料理である[1]。「プルコギ」という用語が初めて見られるのは1922年4月1日「開闢」第22号に載せられた氷虚玄鎮健の小説「堕落者」だ。 ここでの「プルコギの塊」は、宮廷風焼肉の塊というよりは、「焼いた肉の塊」の意味に見える。 その他の文献で発見される「プルコギ」という単語は、宮廷風焼肉(1926年)、クッパ屋さんのプルコギ(1927年)、平壌(ピョンヤン)の名物焼き網プルコギ(1935年、1939年)、慶尚道酒の肴プルコギ(1936年)などだ。 そして大衆歌謡でおかずとしてのプルコギ(1938)が登場した。 その意味は違うが、「プルコギ」という単語がすでに1930年代半ばには全国的に通用したことが分かる。日韓併合時代(1910-1945年)、多くの日本人が朝鮮半島でプルコギとカルビ焼きを食べた記録から見て、このような過程を通じてプルコギが焼肉として日本にも伝播されたと考えられる。特に平壌式プルコギは現代日本の焼肉と似ており、平壌地域のプルコギが日本に伝播された可能性がある。 時代的背景が1924年と明らかになっている、1927年2月1日付の「別乾坤」に掲載された小説「廃物」と1929年9月27日の「別乾坤」の記事などから、1920年代半ば頃にはカルビ焼きが居酒屋や大衆食堂で商業化されたことが分かる。 牛肉に比べて豚肉は部位が分化しておらず、調理法も多様ではなかったと考えられる。 「低肉」と「豚肉」という単語が全て使われ、豚肉焼きが最も代表的な調理法だった。 焼肉の食文化「発電機」である1945年から1975年の間には「韓日館(1939年創業)」、「ウレオク(1946年創業)」、「オクドルジプ(1948年創業)」などの焼肉専門店が形成された。 プルコギの大衆化が進むにつれ、「宮廷風焼肉」を継承する「グリルプルコギ」が依然として存在する状況で「スーププルコギ」が登場したが、最初の登場時期は朝鮮戦争以後1960年以前だと考えられる。 1960年代初めに日本の肉節期が韓国に導入され始め、韓国初のプルコギ鉄板特許は1962年に「プルコギグリル」という名称でパク·ヨンチャンが出した。 水原カルビの元祖「花春屋」は1945年に創業し、大衆的で安価な二東カルビも抱川郡二東面一帯に1950、60年代の間に生まれカルビ焼き集団村落を形成した。 伝統的に味付け焼きが主流だった私たちの肉類焼き文化で生肉を焼いて食べる「ロース焼き」が1970年代に入って人気のある食べ物になった。 そして牛肉選好傾向が明確な中で豚肉焼きは韓国の食文化に慣れていなかったが、1950年代半ばには豚カルビを主業種とする専門店ができるほど次第に慣れてきた。 焼肉食文化の「全盛期」である1975年から2000年の間の時期を見れば、1970年代半ばから韓国の肉類消費量が急激に増加し、1976年9月に外国産牛肉が初めて輸入された。 1980年代に入ってからはスーププルコギが優勢になり、プルコギは最も人気のある外食メニューであり、韓国人が一番好きな食べ物として相当な期間しっかりと位置づけられた。 1980年初めから江南地域に大型公園式カルビ屋が登場した。 その後、江北の伝統ある商圏から江南の開発地域に顧客が集まるようになった。 一方、水原、抱川地域のカルビ屋は1980年代に入ってからさらに繁盛し、大型化した。 1990年代初めからは生ロース、生カルビなど生肉をさらに好む傾向が現れ「プルコギ」自体は衰退が始まったが、「プルコギの後光」を着た「プルコギバーガー」が開発されたりもした[2]




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