ブラザー・ロジェとは? わかりやすく解説

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ブラザー・ロジェ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 15:51 UTC 版)

ブラザー・ロジェ:Frère Roger/:Brother Roger)(本名:ロジェ・ルイ・シュッツ=マルソーシュ、1915年5月12日 - 2005年8月16日スイス出身)は、超教派キリスト教修道会、テゼ共同体の創始者。


  1. ^ 『愛するという選択』(植松 2012年)
  2. ^ テゼ共同体(公式サイト)- "テゼでの生活"
  3. ^ 『愛するという選択』(植松 2012年)
  4. ^ 多くの人々がブラザー・ロジェの死をキング牧師、ロメロ大司教、ガンジーの死とをなぞらえるが、テゼのブラザー・フランソワによれば、明らかな違いがあるという。イエスの無垢さが人々の心をかき乱したように、解決できない葛藤を心に抱える人にとって、無垢さは耐え難いものである。ブラザー・ロジェは、自らが守っていた主張のゆえに死んだのではなく、ありのままの無垢さのゆえに死んだのだという。『愛するという選択』(植松 2012年)
  5. ^ ブラザー・ロジェは按手を受け、短期間カルバン派の教会で牧師として働いたことがあるが、他のブラザーと同じように扱われることを望んだためほとんど知られていない。神学校に在学中は改革派の神学そのものにはあまり興味を示さなかったが、なぜキリスト者が分裂しなければならなかったのか、決別に至るまでの改革者の苦悩に大きな関心を示していた。ブラザー・ロジェが学んでいたのは、主にキリスト者が分裂する前の初代教父の教えであった。(Spink 2005)ローザンヌ大学では「聖ベネディクト以前の修道生活の理念およびその福音との合致」(« L'Idéal de la vie monastique jusqu'à saint Benoît et sa conformité à l'Évangile »)について神学の学位論文を書いた。聖ベネディクト(ヌルシアのベネディクトゥスとも呼ばれる。)は、6世紀ごろに西方キリスト教会における修道生活の基礎を築いた人物である。
  6. ^ マルグリット・レナ 「テゼ」 中山真里 訳、『神学ダイジェスト』'93 冬 75号、上智大学神学会神学ダイジェスト編集委員会、1993年、pp.29-41
  7. ^ Jason Brian Santos, "A Community Called Taizé: A Story of Prayer, Worship and Reconciliation"(2008: InterVarsity Press), p.60
  8. ^ カトリックではプロテスタント信者がミサで聖体に与ることを教会法で禁止している。バチカンのスポークスマンであるナヴァロ・ヴァルスはこれが誤ってロジェ・シュッツが聖体拝領者の列に並んでしまったためおきた事故であったと発表した。しかしヴァルスは、拝領が教会法上許されないことを強調しつつ、ロジェ・シュッツがカトリックの聖体理解(全実体変化)を共有しているとも述べている。


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