フランチャイズ・タグとトランジション・タグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 08:00 UTC 版)
「NFL」の記事における「フランチャイズ・タグとトランジション・タグ」の解説
各チームは、複数年契約を結んでない選手をとりあえず一年確保するため、一人だけフランチャイズ・タグを付けて守ることができる。フランチャイズ・タグを付けられた選手は、前年の120%の報酬と、リーグ内の同じポジションの最高報酬トップ5の前年の平均のうち高いほうの一年契約が約束される。フランチャイズ・タグには独占的(exclusive)フランチャイズ・タグと非独占的(non-exclusive)フランチャイズ・タグの二種類がある。後者のほうが一般的である。 独占的フランチャイズ・タグを付けられた選手は他チームと交渉が出来ない。 非独占的フランチャイズ・タグを付けられた選手は他チームと交渉出来るが、所属チームは他チームと同一条件で引き留められる優先権を持ち、優先権を行使しない場合は一巡目のドラフト順位2つを与えられて補償される。 さらに、フランチャイズ・タグを使用しなかったチームは、トランジション・タグを一人の選手に付けることができる。 トランジション・タグをつけられた選手には前年の120%の報酬と、リーグ内の同じポジションの最高報酬トップ10の前年の平均のうち高いほうの一年契約が約束される。選手は他チームと交渉でき、所属チームは同条件で引き留める優先権を持つが、優先権を行使しない場合の補償はない。 タグをつけられた選手はプレーを拒否することもできるが、無報酬となる。 タグをつけられた選手がその後複数年契約を結ぶ、あるいはトレードされることもある。 2年連続してタグをつけられた選手は、前年の120%の報酬と、リーグ内の同じポジションの最高報酬トップ5の前年の平均のうち高いほうを受け取る。3年連続してタグをつけられた選手は、前年の144%の報酬と、リーグ内の同じポジションの最高報酬トップ5の前年の平均のうち高いほうを受け取る。同一選手に4年連続してタグをつけることはできない。 2019年の例では、6人が非独占的フランチャイズ・タグを与えられ、独占的フランチャイズ・タグおよびトランジション・タグはどの選手にも与えられなかった。
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