ピアノソナタ (リスト)
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ピアノソナタ ロ短調(独:Klaviersonate h-moll)S.178は、フランツ・リストが作曲したピアノソナタである[注 1]。
注釈
- ^ 現存する唯一のピアノソナタ。リストは1825年(14歳)にも3曲のピアノソナタと1曲の四手連弾のためのソナタを作曲しているが、いずれも紛失している。うちヘ短調のもの(S.692b)とハ短調のものは冒頭の断片が遺されている[1]。
- ^ ウォーカーは、完成したソナタをシューマンが入院前に耳にしたとする証拠はないとしている[5]。
- ^ 新自由新聞、1881年2月28日付。
- ^ ただし20世紀初頭の時点で、オイゲン・シュミッツ[22]やエルンスト・フォン・ドホナーニが[21]同様の解釈を行っている。
- ^ ウォーカーは「ソナタを覆うソナタ」(a sonata across a sonata)[7]、カール・ダールハウスは「単一楽章性における多楽章性」(Mehrsätzigkeit in der Einsätzigkeit)[25]と表現している。
- ^ シャロン・ウィンクルホーファー(Sharon Winklhofer)はこれに従わず、副次楽章(slow sub-movement)を含む単一楽章制としている[21]。
- ^ レスリー・ハワードの録音は24分04秒、ワレリー・アファナシエフの録音は41分38秒をかけている。
- ^ 野本やアミ・ドメル=ディエニーは、動機bと動機cを一つの主題の前・後半としている[8][29]
- ^ ニューマンは導入部の存在を認めず、ロングイヤーやドメル=ディエニーは動機aまでを導入部、動機bを提示部の開始としている[21][29]。
- ^ ウィンクルホーファーは、主題上の提示部(第1小節~)と調性上の提示部(第32小節~)が分離していると分析する[21]。
- ^ ウィンクルホーファーや野本は第205小節から[8]、ロングイヤーは第179小節から[21]、ドメル=ディエニーは第171小節から展開部が開始しているとする[29]。
- ^ ウォーカーは、リストにとって嬰ヘ長調は、「孤独の中の神の祝福」「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」、「ダンテを読んで」の「天国」を表す部分、「エステ荘の噴水」のような作品に使われる、「神聖な」「至福の」調であると述べている[32]。
- ^ ウィンクルホーファーは、この第453小節からを全体における再現部としている[21]。
- ^ 自筆譜では楽譜が書かれず、「第2頁へ 数字を振られた21小節間を繰り返すこと」(第32-52小節を指す)と注記されている[33]。
- ^ コーダの開始は、ロングイヤー、ウィンクルホーファーは第650小節から[21]、ドメル=ディエニー、ブレンデルは第711小節のAndante sostenutoから[35][31]、野本は第729小節からとしている[8]。
出典
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