パスツールとのやりとり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 03:05 UTC 版)
「ジャン・アンリ・ファーブル」の記事における「パスツールとのやりとり」の解説
1865年に微生物学者のルイ・パスツールが蚕の病気の研究を行うことになったとき、ファーブルを訪ね、蚕についての基礎知識を得たという。ところが、パスツールはその時まで蚕の繭は蚕の幼虫が蛹になるために作るものだと言うことすら知らず、繭の中に蛹があることをこのとき初めて知ったので、ファーブルはたいそう驚くとともに、そこまで基礎知識を欠きながらも蚕の病原体の研究に挑もうとする蛮勇にむしろ感動したと昆虫記の中で述べている。しかし、既に学者として社会的に成功していたパスツールは、このときファーブルがどんな処に住んでいるかを実見しながらも「酒倉を見せてくれ」と、場を読まない話題をふって、ファーブルに少々気分を害させてもいる。その後、パスツールはカイコの微粒子病病原体を発見している。
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