ハンマークラヴィーアとは? わかりやすく解説

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ハンマークラビア【(ドイツ)Hammerklavier】

読み方:はんまーくらびあ

19世紀初頭におけるピアノ呼称

[補説] 作品名別項。→ハンマークラビア


ハンマークラビア【(ドイツ)Hammerklavier】

読み方:はんまーくらびあ

ベートーベンピアノソナタ29番の通称変ロ長調1818年から1819年にかけて作曲ルドルフ大公献呈された。作曲当時ピアノ、またピアノ奏者技術では演奏不可能だったという逸話がある。


ピアノソナタ第29番 (ベートーヴェン)

(ハンマークラヴィーア から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/03 05:41 UTC 版)

ピアノソナタ第29番(ピアノソナタだいにじゅうきゅうばん)変ロ長調 作品106は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが作曲したピアノソナタ。全10曲ある4楽章制ピアノソナタの最後を飾る大曲である。『ハンマークラヴィーア Hammerklavier』という通称により広く親しまれている。


注釈

  1. ^ 大木は「1818年11月」と記しているが、前後の文脈や他の資料との整合性より「1817年」の誤植であると思われる[1]
  2. ^ 譜例中、一部のスラーが省略されている。
  3. ^ ウィーン原典版ピアノソナタ集第3巻では、B2は書かれていない。
  4. ^ 金管楽器のバルブもちょうどこの頃発明されている。
  5. ^ ピアノ協奏曲第1番の第1楽章やピアノソナタ第17番「テンペスト」の第3楽章が有名。最後のピアノソナタである第32番ですら、第1楽章115小節目でブロードウッドで弾けない高音をメロディーラインを変更して音域内に収めている。例外は少なく、ピアノソナタ第5番第1楽章128小節第3拍のges3(この曲を作曲当時は最高音がf3であった)などが挙げられるが、これも後世の追加であり初版ではこのges3は見当たらない。
  6. ^ シューベルトはF1~f4の音域のピアノしか持っていなかった。
  7. ^ ピアノソナタ第30~32番やディアベリ変奏曲などはC1~E1の音域を使用している。

出典

  1. ^ a b c d 大木 1980, p. 393.
  2. ^ a b c d e f g 大木 1980, p. 394.
  3. ^ エゴン・ペトリの録音, Columbia Masterworks ML 4479
  4. ^ ミヒャエル・コルスツィクドイツ語版の録音, Oehms Classics OC663
  5. ^ レーベル:Andromeda, カタログNo:ANDRCD9124, 36分30秒
  6. ^ レーベル:Streiff, カタログNo:SC1301, 37分59秒
  7. ^ ANTAL István Beethoven: 29.Piano Sonata in B-flat "Hammerklavier"”. www.youtube.com. YouTube (2020年12月7日). 2023年2月23日閲覧。
  8. ^ The Regacy of Maria Yudina Vol.4”. m.media-amazon.com. VISTA VERA. 2023年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月4日閲覧。
  9. ^ DG. “Piano Sonata No. 29 in B-Flat Major, Op. 106 "Hammerklavier"”. www.deutschegrammophon.com. 2024年4月3日閲覧。
  10. ^ a b c Andras Schiff lecture recital: Beethoven's Piano Sonata Op 106”. The Guardian. 2015年3月8日閲覧。
  11. ^ Booklet for BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas Nos. 8 and 29 (Biret Archive Edition, Vol. 8)”. NAXOS. 2015年3月15日閲覧。
  12. ^ a b c d Beethoven: Piano Sonata No.29”. Breitkopf & Härtel. 2015年3月15日閲覧。
  13. ^ a b c d 大木 1980, p. 396.
  14. ^ a b c d 大木 1980, p. 397.
  15. ^ a b c d e Andras Schiff lecture recital: Beethoven's Piano Sonata Op 106”. The Guardian. 2015年3月8日閲覧。
  16. ^ a b 大木 1980, p. 398.
  17. ^ Maria Mazo”. tch15.medici.tv. tch15.medici.tv. 2021年4月22日閲覧。
  18. ^ 日中韓、アジアの若手「ベートーベン」が競演 情熱あふれるニューディスク4点”. style.nikkei.com (2012年10月26日). 2019年1月11日閲覧。
  19. ^ Nicholas Marston, Heinrich Schenker and Beethoven’s ‘Hammerklavier’ Sonata, Royal Musical Association Monographs, No. 23 (Farnham: Ashgate, 2013). xvii + 165 pages, www.routledge.com. £54.00. p.94
  20. ^ Hammerklavier”. www.verlag-neue-musik.de. www.verlag-neue-musik.de. 2021年4月22日閲覧。
  21. ^ Hammerklavier”. www.zubinkanga.com. www.zubinkanga.com. 2021年4月22日閲覧。
  22. ^ ベートーヴェン ハンマークラヴィーア・ソナタ 作品106”. takahiro-sonoda.com. 2019年1月11日閲覧。
  23. ^ シフトペダルでありモデレーターペダルではない。ウナ・コルダ・ペダルはウィーン式のピアノにもブロードウッドなどイギリス式のピアノにも当時から装備されている。
  24. ^ へマークラフィーア”. music.youtube.com. music.youtube.com. 2021年4月21日閲覧。
  25. ^ Hämmerklavier XXV. Abweichung (Hommage à Beethoven)”. 250-piano-pieces-for-beethoven.com. 250-piano-pieces-for-beethoven.com. 2021年4月21日閲覧。


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