ニヤーヤ学派とは? わかりやすく解説

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ニヤーヤ【(梵)Nyāya】

読み方:にやーや

インド六派哲学学派の一。「ニヤーヤスートラ正理経)」を経典とし、ガウタマ開祖とされ、1世紀ごろ古代インド成立した推定されるそれまで論理学自然哲学とを集大成したもの。ニヤーヤ学派。正理学派


ニヤーヤ学派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/08 14:43 UTC 版)

【スムリティ(聖伝)】


注釈

  1. ^ : आस्तिक、āstika、正統派、有神論者
  2. ^ : न्यायnyā-yá
  3. ^ 服部正明訳では次のように訳している:「知識手段・知識の対象・疑い・動機・実例・定説・支分(しぶん)・吟味・確定・論議・論諍(ろんじょう)・論詰・擬似的理由・詭弁・誤った論難・敗北の立場……」
  4. ^ 5つの感覚器官に、5つの元素(五大)、5つの属性が対応するとされる。: 鼻―地―香、舌―水―味、目―火―色、皮膚―風―可触性、耳―虚空―音[7]
  5. ^ 『ニヤーヤ・スートラ』は次のように説く。「周知のものとの相似によって、証示されるべきものを証示するのが『比定』である」(桂訳、1・1・6)
  6. ^ 『ニヤーヤ註解』
  7. ^ Nyāya-vārttika、『ニヤーヤ・ヴァーシャ』の復注。仏教論理学者のヴァスバンドゥ(世親)やディグナーガ(陳那)の理論を批判している[17]
  8. ^ Nyāya-vārttika-tātparyaṭīkā
  9. ^ Nyaya-vaartika-taatparya-tiikaa-parishuddhi
  10. ^ Nyaya Manjari
  11. ^ アタルヴァ・ヴェーダを伝えるバラモンの家系に生まれる。ジャヤンタの5代前に、ベンガルからカシミール地方に移り住んだことが分かっている。ニヤーヤ学派の注釈書『論理の花房』(ニヤーヤ・マンジャリ―)や戯曲『聖典騒動英語版』(アーガマ・ダンバラ)など複数の著作を残した[22]
  12. ^ : विद्यास्थान、Vidyā-sthāna、ヴィディヤースターナ
  13. ^ なお、ジャヤンタは、ヴェーダの伝統の外にあるものとして、「非ヴェーダ」(シヴァ派パーシュパタ派英語版(獣主派)、カーパーリカ派英語版パンチャラートラ派英語版)、「反ヴェーダ」(仏教、ジャイナ教サーンキヤ学派[ヨーガ学派含む])、「それ以下」(順世派、黒衣派Nīlāmbara)を挙げている[26][27]

出典

  1. ^ 「ニヤーヤ学派」 - 世界大百科事典 第2版
  2. ^ a b 桂 1998, p. 31.
  3. ^ 六派哲学”. ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. 2020年8月23日閲覧。
  4. ^ ブリタニカ国際大百科事典
  5. ^ a b c 山崎 2007, p. 255.
  6. ^ a b 桂 1998, p. 33.
  7. ^ a b c d 桂 1998, p. 34.
  8. ^ 桂 1998, pp. 35–36.
  9. ^ a b 桂 1998, p. 43.
  10. ^ 桂 1998, pp. 43–44.
  11. ^ なお、服部は「類推」(Analogy)と訳している一方で、桂は、この行動が「未知の対象に名称を適用する」ことであることを理由として「比定」(Identification)の訳語を採用している[9]
  12. ^ 『ニヤーヤ・スートラ』(1・1・3)
  13. ^ 桂 1998, p. 45.
  14. ^ 『ニヤーヤ・スートラ』(1・1・9)
  15. ^ 桂 1998, pp. 46–48.
  16. ^ 岩波 哲学・思想辞典. 岩波書店. 1222-1223.
  17. ^ 桂 1998, pp. 269–270.
  18. ^ 岩波 哲学・思想辞典. 岩波書店. 1223.
  19. ^ 岩波 哲学・思想辞典. 岩波書店. 1222.
  20. ^ 桂 1998, p. 48.
  21. ^ 桂 1998, pp. 59–62.
  22. ^ 奈良&下田 2019, pp. 120–121.
  23. ^ a b 奈良&下田 2019, p. 122.
  24. ^ 片岡 2007, p. 39.
  25. ^ 片岡 2007, p. 42.
  26. ^ 奈良&下田 2019, pp. 130–139.
  27. ^ 片岡 2007, pp. 42–43.
  28. ^ a b 奈良&下田 2019, p. 127.
  29. ^ 桂 1998, pp. 8–10.
  30. ^ 奈良&下田 2019, pp. 127–129.


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