ッスとは? わかりやすく解説

「っす」体

(ッス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/25 08:45 UTC 版)

「っす」体(っすたい)[1]は、新しい丁寧語である「(っ)す」[注 1]を用いた日本語の敬体後輩口調(こうはいくちょう)とも俗称される[2][3]。後にこれと似た「ス体」が提唱されたが、こちらは「(っ)す」が「マジ」や「ヤバい」といった言葉と同時に使われる際の、言葉に限らずジェスチャーや服装までも含んだスタイル英語版を指す語であり[4]文体のみに着目した「っす」体とは異なる。この「(っ)す」は新しいとはされるが、1954年昭和29年)の新聞に掲載された漫画で、既に「す」を用いた台詞が確認されるため、使用の実態にはある程度の歴史があると見られる[5]


注釈

  1. ^ ここでは「っす」と「す」をまとめてこう表現する。
  2. ^ この年国語審議会は形容詞に「です」を接続する事を認めたが、これ以前は長らく問題視されてきた[10]

出典

  1. ^ 井上 2008.
  2. ^ a b c d 井上 2017.
  3. ^ a b 伊藤 2021.
  4. ^ 中村 2020, pp. 35f.
  5. ^ a b 中村 2020, pp. 11–14.
  6. ^ a b 尾崎 2002.
  7. ^ 倉持 2009a.
  8. ^ 中村 2020, p. 15.
  9. ^ a b 倉持 2009a, pp. 26f.
  10. ^ 国語審議会 1952.
  11. ^ a b 竹田 2017.
  12. ^ 中村 2020, p. 182.
  13. ^ 尾崎 2021, pp. 18f.
  14. ^ 守田 2021, p. 15.
  15. ^ 文化庁 1996.
  16. ^ 中村 2020, pp. 66–69.
  17. ^ 倉持 2009a, p. 27.
  18. ^ 中村 2020, p. 178.
  19. ^ 中村 2020, pp. 135f.
  20. ^ 中村 2020, p. 176.
  21. ^ a b 中村 2020, pp. 33f.
  22. ^ 金田 2008, p. 87.
  23. ^ 金城 2010.


「「っす」体」の続きの解説一覧

ッス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 01:23 UTC 版)

タメ口」の記事における「ッス」の解説

詳細は「「っす」体」を参照 1990年代には職場で、ありがとうございますの意味を持つ、あざっすのような短縮語用いられるようになった。これは丁寧語の「です」「ます」が、「す」へと一本化されて単純化したとみなせる。食べます行きますは、食べるっす、行くっすとなる。身内友人から、年の近い先輩親し目上の人にまで使われる敬語では親しみがなくなるがために、少し改まった雰囲気表現しているという。一方、これらを使用する同世代でもこのような「す」には良い印象持たず使わないという意見もある。 専門的に見れば敬語タメ語の間の段階であり、ポライトネス理論におけるポジティブ・ポライトネス(親しみ込めた礼儀)として機能している。 一般に後輩口調とも呼ばれているが、井上史雄によればこれは中間段階の「ですます」丁寧語代わる俗語的な「ッス」であり、常体属す中間敬語で、改まった場面には適さないという。

※この「ッス」の解説は、「タメ口」の解説の一部です。
「ッス」を含む「タメ口」の記事については、「タメ口」の概要を参照ください。

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