セブン&アイHD傘下入りと経営改革
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「ニッセンホールディングス」の記事における「セブン&アイHD傘下入りと経営改革」の解説
2013年12月2日、セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイHD)は、ニッセンホールディングスとの資本業務提携締結を発表。同時にセブン&アイHDの完全子会社でIT・サービス事業分野の全体統括を担うセブン&アイ・ネットメディアによりTOBを実施、約126億円でニッセン株式を買収することを発表。ニッセンも買収に合意した。 翌2014年1月22日まで実施されたTOBと、ニッセンによる第三者割当増資により、セブン&アイ・ネットメディアの子会社および、セブン&アイHDの連結子会社となった。2016年11月1日には、株式交換によりセブン&アイHDおよびセブン&アイ・ネットメディアの完全子会社となった。 セブン&アイHD傘下入りしたことにより、その後は本格的な経営再建計画がスタートした。 かつてはベッドやタンスなどの大型家具商品にも力を入れており、1995年9月には三重県いなべ市に三重大型商品配送センターを竣工した。2008年6月には家具・インテリアのカタログ通販会社「株式会社暮らしのデザイン」の全株式を取得して子会社化したが、セブン&アイHD傘下入り後の経営再建に伴い、大型家具通販事業から撤退した。これに伴い、2016年3月には三重大型商品配送センターを売却。同年4月に「株式会社暮らしのデザイン」は事業内容を広告事業に変更し「株式会社アド究舎」に社名変更した。 不採算事業の整理も行い、2012年3月にカタログギフト大手のシャディの全株式を取得し完全子会社化していたが、2018年4月にシャディの全株式を売却した。シャディの影響を除外すると2018年2月期決算では営業損失を縮小し、2013年12月期から続いていた営業赤字から脱却して実質営業黒字化したことになる。 また経営改革により、従来のカタログ通販からインターネット通販に主軸を移した。紙カタログの発行部数は2014年12月期の約2億1,000万冊をピークに減少、2018年2月期にはカタログの発行部数をピーク時の8割以上減らした。 またAmazonや、ユニクロに代表されるファストファッションに対抗するため、他社では展開の少ないサイズ関連事業に注力する方針とした。同年4月6日には競争性の高い事業として、大きいサイズの婦人服専門通販サイト「Alinoma (アリノマ) 」を開設したところ、サイト開設当初の1か月間の購入客数と売上高は計画の約2倍と好調であった。 実店舗では品揃えが困難となる多種多様なサイズ展開をセールスポイントとしており、SSサイズから最大10Lサイズまでという日本最大級のサイズ数を取り揃えている。
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