セウォル号
別名:歳月号
英語:Sewol、ship SEWOL
韓国籍の旅客船。仁川と済州島を結ぶ連絡船として利用されていた。全長145メートル、幅22メートル、総トン数は約6825トン。旅客定員は921名。2014年4月16日に珍島あたりで転覆、沈没した。
韓国紙・中央日報日本語版によれば、2014年4月16日の午前9時頃、セウォル号が沈没しつつあるとの連絡が入り、そのまま午前中に沈没した。
事故発生時、セウォル号には乗客・乗員あわせて約470名が乗っていた。うち過半数は修学旅行で済州島で向う高校生と教員だった。
セウォル号が沈没した4月16日、韓国海軍や海洋警察が出動し救助・捜索に当たったが、290名以上が行方不明のまま翌日を迎えた。この時期のこの海域の水温は11度前後であるという。
関連サイト:
【特集】韓国旅客船沈没事故 - 中央日報日本語版
セウォル
セウォル | |
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仁川港接岸中のセウォル | |
基本情報 | |
船種 | フェリー |
船籍 | 日本 → 韓国 |
所有者 | 船舶整備公団・マルエーフェリー(1994 - 2012) 清海鎮海運(2012 - 2014) |
運用者 | マルエーフェリー(1994 - 2012) 清海鎮海運(2012 - 2014) |
建造所 | 林兼船渠 |
母港 | 名瀬港 → 仁川港 |
改名 | フェリーなみのうえ(1994 - 2012) セウォル(2013 - ) |
経歴 | |
進水 | 1994年 |
最後 | 2014年観梅島沖で沈没 |
現況 | 2017年引き上げ 2021年現在 永久保存準備作業中[1] |
要目 | |
総トン数 | 6,825 トン |
旅客定員 | 921名 |
元々は日本のマルエーフェリーが運航していた「フェリーなみのうえ」であり、2012年に韓国の清海鎮海運に売却された船である。売却後は改造の上、仁川 - 済州航路に就航していたが、2014年4月16日に観梅島沖で転覆沈没した(セウォル号沈没事故)。
船歴
前史
もともとは1994年6月に長崎県の林兼船渠において竣工した船である(建造時の総トン数は5,997t)[2]。
同年7月に全長145m、幅22m、総トン数6,586t(定期点検時)となり、5階建ての船としてマルエーフェリーの鹿児島-沖縄航路で「フェリーなみのうえ」(定員804人)として就航していた[2]。
仁川航路
マルエーフェリーでの引退後、2012年10月1日に韓国の清海鎮海運に売却された[2]。
売却後に大きく改造され、最上階の船体後方への客室増設により定員数は804人から921人となった[2]。貨物は車両180台、20ftコンテナ152個の積載が可能とされ、総排水量も6,825tとなった[2]。
船体の改造が行われた船は2013年3月15日から「セウォル」として仁川と済州の定期航路を週2往復した[2]。
2014年4月16日、済州島への航行中、全羅南道珍島郡の観梅島沖で転覆沈没した[2]。
脚注
- セウォル号のページへのリンク