ジプシー・ロッテとは? わかりやすく解説

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ジプシー・ロッテ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/04 15:21 UTC 版)

ジプシー・ロッテ英語: Gypsy LOTTE[注 1]は、プロ野球ロッテオリオンズ(現:千葉ロッテマリーンズ)が、1973年から1977年の間、特定の本拠地球場を持たずに球団運営を行っていた様子を揶揄した呼称のひとつである。


注釈

  1. ^ 報道や著述などでは上記の他、愛称をもじった「ジプシー・オリオンズ」などといった呼称も使用されている。ジプシーは元々「移動型民族」を示す言葉であり、のちに偏見差別的な表現として忌避され、現在は「ロマ」と呼ばれるが、この当時はジプシーの語は問題視されていなかった。
  2. ^ 同年5月までは後楽園球場を本拠地とし、6月に東京スタジアムへ移転。
  3. ^ 閉鎖の理由は当時経営権を持っていた国際興業社主の小佐野賢治がロッテに対し賃貸契約から球場を買い取っての一体運営への移行を求めたが、ロッテが費用対効果の悪化を理由に買取を拒否したためである。
  4. ^ ただし、当時のプロ野球は日本野球機構が管理するオールスターゲームや日本シリーズを除いて実数ではなく、公式記録員が目測で発表した大まかな数値での公表であるため、実際の有料入場者はそれよりも少ない。(観客動員に関連するものは以下同文)
  5. ^ 博多駅まで開業したのは1975年である。
  6. ^ 仙台福岡を直行する定期航空路はその後、東亜国内航空(後の日本エアシステム、現在の日本航空)によって1978年3月1日に開設された。
  7. ^ 有藤通世は「月に1回か2回、たまに東京に帰っても子供がなつかず、顔を見ただけで泣かれてしまった。あんな悲しいことはなかった」と証言している。
  8. ^ このようなこともあって金田監督ら首脳陣は遠征が長期に至る場合、移動日の際には選手(特に妻帯者)に対し「一晩東京の家に泊まって、家族の顔を見て来い」と完全休養を命じる配慮をしたこともあったほどだった。
  9. ^ 現在の呼称は「わかさスタジアム京都」。なお、ロッテの傍系球団の一つである大映スターズ/ユニオンズ時代にも準本拠地扱いで主管試合が行われたことがある。[5]
  10. ^ なおその後も10月のロッテ主管試合は関東近県では行われることがなく、この10月2-4日のビジター扱いでの日拓戦がこの年の関東での最終戦、関東での主管試合に至ってはこの大遠征に出る前の9月2日に川崎で行われた同じ組み合わせ(ダブルヘッダー)が最後だった。[6]
  11. ^ 2022年現在の収容人数は31,272人である。
  12. ^ 宮城球場での日本シリーズは2013年に楽天がクライマックスシリーズを制したことによって、同年初めて開催された。
  13. ^ セ・リーグでは読売ジャイアンツ(巨人)が優勝したため、ロッテが優勝した場合の日本シリーズは全試合後楽園での開催予定だった。
  14. ^ また、当時は近鉄も藤井寺球場にナイター設備がなく、日本生命球場はナイター設備がある一方収容人員が少なかったため(近鉄はこの2球場を専用球場として登録していた)、近鉄に開催順が回った場合は南海に譲渡し、大阪球場で開催した。
  15. ^ 楽天が本拠地としてからは地方開催扱いではなくなり、2007年2011年2021年に開催された。

出典

  1. ^ “【ありがとう八十年(42)】金田正一 ロッテ就任2年目、本拠地転々も戴冠”. サンスポ. (2014年7月1日). https://www.sanspo.com/baseball/news/20140701/npb14070111310004-n1.html 
  2. ^ パ・リーグどん底時代:激動の昭和48年(長崎出版・佐野正幸著)・パ・リーグ激動の昭和48年 信じられないことが次々と……(日刊スポーツ出版社・佐野正幸著=左記著書の加筆増補版)
  3. ^ 2019年5月29日にベースボール・マガジン社より発売された「ロッテ70年史 1950-2019」掲載の記事「SPECIAL CROSS TALK 有藤通世×山崎裕之『24年ぶり日本一の記憶』内pp.19で山崎裕之が月に3日家族と会える程度であった旨のコメントをしている。
  4. ^ a b c 週べ60周年記念 金田ロッテは本拠地なき過密移動をどうしのいだのか/週べ回顧1973年編
  5. ^ メルマガコラム_京都でのプロ野球公式戦開催略史
  6. ^ 日本プロ野球記録・1973年ロッテ
  7. ^ 仙台育英初優勝、東北108年目の悲願「白河越え」達成/東北の野球史”. 日刊スポーツ. p. 1 (2022年8月23日). 2022年8月24日閲覧。
  8. ^ よみがえる1970年代のプロ野球 別冊ベースボール Part4 1977年編(ベースボール・マガジン社、2022年4月刊)p.56
  9. ^ 毎日新聞1977年10月5日15面「傷だらけのロッテに、悪夢の連続 後味悪く“さよなら仙台”」毎日新聞縮刷版1977年10月p127
  10. ^ 毎日新聞1977年10月6日19面「阪急敗れて ロッテ 他力でニッコリ」毎日新聞縮刷版1977年10月p159
  11. ^ 東京ドーム主催試合について - 千葉ロッテマリーンズ オフィシャルサイト2015年12月11日
  12. ^ ロッテ 7・6西武戦を4年ぶりに東京ドームで開催”. デイリースポーツ (2022年12月16日). 2022年12月18日閲覧。





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