シーズンへの影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 19:37 UTC 版)
「ワールド・ベースボール・クラシック」の記事における「シーズンへの影響」の解説
第1回大会にアメリカ代表のエースとして参加したドントレル・ウィリスがWBCを境に長期スランプに陥ったことから、WBCがシーズンにもたらす悪影響が指摘されるようになった。そのため、第2回大会では第1回大会以上にメジャーリーガーの辞退が相次ぐことになってしまった。2009年の第2回大会開催前には、ニューヨーク・ヤンキースが運営するケーブルTV局YESネットワークの公式ファンフォーラムで、ヤンキースの投手が誰一人として WBCに参加しないことを歓迎する意見が寄せられた。 ボストン・レッドソックスは、第2回大会の開催中にダスティン・ペドロイア、ケビン・ユーキリスに軽度の故障が発生すると、即座に代表を離脱させた。このように、高額年俸を支払っている選手に、シーズン以外の場で故障されてはかなわないという姿勢を持つ球団が多かった。大会に非協力的な球団の姿勢が、結果的に辞退者を増やすことになってしまった。 第2回大会後は、イチロー、松坂大輔、ホアキム・ソリア、エディンソン・ボルケス らがWBCの影響で故障者リスト入りしたと報じられた。更に、全球団中最多の15人がWBCに出場したニューヨーク・メッツでWBC出場選手に故障が続出したことから、ニューヨークのメディアがWBCの悪影響を指摘した。その他の不振に陥った選手についても、その原因をWBCに結びつける報道がなされた。このような状況から一部アメリカメディアでは、WBCの開催自体に批判的な報道もなされており、次回大会以降への影響が懸念されている。
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