グリムの法則とは? わかりやすく解説

グリムの法則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 03:14 UTC 版)

グリムの法則(グリムのほうそく、ドイツ語: Grimmsches Gesetz英語: Grimm's Law)もしくは第一次子音推移ドイツ語: Erste Lautverschiebung)は、1822年ドイツの文献学者ヤーコプ・グリム(童話で有名な「グリム兄弟」の長兄)が、Deutsche Grammatik (1822) の中で体系化したゲルマン語における子音推移(印欧祖語からゲルマン祖語への分化の過程で起きた音韻変化)の法則である。以前より公用者の間で何となく指摘されており、最初に印欧語(ゲルマン語、ラテン語ギリシャ語)との系統的な比較を発表したのはラスムス・ラスクであるが、グリムの発表で定着した。印欧語の本格的な比較言語学はこれに始まる。


  1. ^ 清水 2012, p. 55.



グリムの法則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 16:38 UTC 版)

ゲルマン祖語」の記事における「グリムの法則」の解説

グリムの法則とは、ゲルマン祖語印欧祖語から分化するときに破裂音起こった重要な変化である。紀元前6世紀頃から紀元前2世紀までにかけて起こったとされる。 グリムの法則 破裂音から摩擦音有声音から無声音有気音から無気音唇音/p/ > /ɸ/ /b/ > /p/ /bʰ/ > /b/ 歯音/t/ > /θ/ /d/ > /t/ /dʰ/ > /d/ 軟口蓋音/k/ > /x/ /ɡ/ > /k/ /ɡʰ/ > /ɡ/ 唇軟口蓋音/kʷ/ > /xʷ/ /ɡʷ/ > /kʷ/ /ɡʷʰ/ > /ɡʷ/, /w/, /g/

※この「グリムの法則」の解説は、「ゲルマン祖語」の解説の一部です。
「グリムの法則」を含む「ゲルマン祖語」の記事については、「ゲルマン祖語」の概要を参照ください。

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