キャピラリーカラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 23:27 UTC 版)
「ガスクロマトグラフィー」の記事における「キャピラリーカラム」の解説
キャピラリーカラム は溶融石英の内径 1 mm 以下の管の内壁に固定相を塗布したものであり、ガスクロマトグラフィー特有のカラムである。かつては金属製やガラス製のものも使用されていたが、金属製のものは反応性があり、ガラス製のものは破損しやすいという欠点があるため、現在はほぼすべて溶融石英製のものに置き換えられた。ただし、近年ではキャピラリーの内面を特殊処理をして不活性化させることで、ステンレス製のカラムも市販されるようになった。一般にパックドカラムに比べ単位長さあたりの理論段数は高いが、内壁に塗布することのできる固定相の量が少ないため付加される物質量は少ない。そのため主に分析用に使用される。また、溶融石英に吸着される固定相は限られるため固定相の種類は少ない。
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