カアとは? わかりやすく解説

カア

名前 Carr; KerrQaa

カア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 15:01 UTC 版)

カア(Qa'a)はエジプト第1王朝最後のファラオで、アビュドスには30×23mにも及ぶ巨大な墓がある[1]マネトの記録の中のビエネケスと同一人物であれば、26年間の治世であったことになる[2]。治世が長かったことは、墓が巨大であることからも窺うことができる。1993年からのドイツ考古学会による発掘調査で、生贄の墓が26個も作られていたことが分かった.[3]。また、墓の入り口近くから、ボエトスの名前の印が押されているのが見つかった[4]。このことにより、マネトが書いたように、カアの死後、ボエトスが即位し、エジプト第2王朝を興したことが確認された。


  1. ^ Peter Clayton, Chronicle of the Pharaohs, Thames & Hudson Ltd, 2006 paperback p.25
  2. ^ Clayton, op. cit., p.25
  3. ^ Clayton, op. cit., p.25
  4. ^ G. Dreyer et al., MDAIK 52,1996, pp.71-72, fig. 25, pl. 14a
  5. ^ Clayton, op. cit., p.16


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