エフェメラルポートとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > エフェメラルポートの意味・解説 

エフェメラルポート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 07:21 UTC 版)

エフェメラルポート: ephemeral port)とは、インターネットプロトコル (IP) を用いた通信を行うため、TCP/IPプロトコルスタックが事前に定義されている範囲内から自動的に割り当てるポートである。日本語に直訳すると「短命なポート」「一時的なポート」という意味になる。Transmission Control Protocol (TCP)、User Datagram Protocol (UDP)、Stream Control Transmission Protocol (SCTP) は典型的に、クライアントサーバ型通信において、クライアント側の一時的なポート番号としてエフェメラルポートを使用する[注釈 1]サーバ側での通信セッション終了時に、ウェルノウンポートを使ってリッスンしているサービスと最初に接続したクライアントとの通信を継続するためにエフェメラルポートが使われることもある。


注釈

  1. ^ BSDソケットでは、サーバ側アプリケーションはbind()によってソケットを特定のポートに明示的にバインド(関連付け)する必要がある。クライアント側アプリケーションがbind()を使ってソケットを特定のポートに明示的にバインドすることはまれだが、connect()を使ってサーバに接続すると、ソケットはエフェメラルポートの中からOSが自動的に選択したポートにバインドされる。

出典

  1. ^ FreeBSD/i386 5.0-RELEASE Release Notes”. The FreeBSD Project (2003年1月14日). 2021年11月7日閲覧。
  2. ^ IP Sysctl” (英語). The Linux Kernel documentation. 2021年6月27日閲覧。 “The default values are 32768 and 60999 respectively.”
  3. ^ Ephemeral ports - IBM Documentation
  4. ^ a b The default dynamic port range for TCP/IP has changed in Windows Vista and in Windows Server 2008 - Windows Server”. Microsoft Docs. 2021年8月21日閲覧。


「エフェメラルポート」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エフェメラルポート」の関連用語

エフェメラルポートのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エフェメラルポートのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエフェメラルポート (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS