ウフトゥシビー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 09:54 UTC 版)
ウフトゥシビーとは13・25・37・49・61・73・85・97歳と12年ごとに巡る干支を祝う儀礼で、世帯に該当する者がいた場合に限って実施される。祈願は年始めの初のその干支の日に合わせて行われるが、97歳のみは旧暦の9月7日に行い、これをカジマヤーという。板良敷地区では、ンマリドシ(生年)とも呼んでいる。一般的にウフトゥシビーの年は厄年とされており、それにあたった者にとっては多難な年となるとされている。したがって新築・移転など重大な決定は避けるべきだと考えられている。 13・25・61・73・85歳はいずれもその数にウユエー(お祝い)という言葉をつけて呼ぶが、49歳は「クワヌトゥグンジューヌウユエー」と呼ばれている。クワンヌトゥは9を意味し、グンジューは50を意味する。これは厄年である49歳を早く通り越し、50歳を迎えたいという願いがこめられている。 男女ともに25歳、37歳、49歳のウフトゥシビーは家族のみで行われ、61歳以上のウフトゥシビーからは、親戚・友人・近所を自宅に招き盛大に祝う。1950年代には、61歳以上のウフトゥシビーは公民館主催、合同祝賀会という形で行う風潮が広がった。ただし仏壇への祈願は従来通り各家で行われる習慣が続いている。
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