ウィキペディアへのアクセスブロック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 23:46 UTC 版)
「ウズベク語版ウィキペディア」の記事における「ウィキペディアへのアクセスブロック」の解説
ウズベキスタン政府はネット検閲を行うことで悪名高い。国境なき記者団はジャーナリズムに対して統制を行なっている国家の一つとしてウズベキスタンを挙げており、インターネットの敵と呼んでいる。OpenNet Initiativeによれば、ウズベキスタンは独立国家共同体の中で「最も広範囲にわたってフィルタリングやネット検閲を行なっている」。政府による検閲は単にウェブサイト上の内容にとどまらず、個人によるインターネットアクセスも監視されている。ウズベキスタン政府が批判の対象となる幾つかの記事、アンディジャン事件や綿花栽培における子供の強制労働、女性の強制断種、人権や社会情勢、ウズベキスタン経済の実態に関する情報、ウズベキスタン大統領イスラム・カリモフと彼の娘のプライベート、ウズベキスタンの人々の困窮、社会不安などに関する記事は検閲が行われている。 ウズベキスタンでは、ウィキペディア全体への国内からのアクセスが拒否されたことが2007年と2008年の2回ある。ウズベク語版ウィキペディアは2011年の9月から10月初旬にかけて断続的にブロックが行われたが、2012年2月16日のブロックに関するRFE/RLの報告書によれば、国際的な通信社がブロックを感知したのは2012年2月後半のブロックのみである。ブロック時、ウズベク語版ウィキペディアへとアクセスを試みたウズベキスタン国内のインターネットユーザーは自動的にマイクロソフトのmsn.comへと飛ばされる仕組みになっていた。しかし、他言語版のウィキペディアへはアクセスが容易であり、ウズベク語版の記事へのアクセスのみが規制されていた。ブロック方法はさほど強力ではなく、現在ではHTTPSを通してウズベク語版ウィキペディアにアクセスすることが可能になっている。 2008年、ウズベク語版ウィキペディアのミラーサイトが立ち上げられた。(wiki.zn.uz)このミラーサイトは2012年6月以降ダウンしたままである。ミラーサイトはウズベキスタンのインターネットユーザーが使用するトラフィックの量を軽減するために作成された。
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