イスラーム建築とは? わかりやすく解説

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イスラーム建築

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/06 07:50 UTC 版)

イスラーム建築(イスラームけんちく、英語: Islamic architecture, アラビア語: عمارة إسلامية‎)は、草創期から現代に至るまでに、イスラームの人々によって生み出された建築である。イスラム建築とも呼ばれる。たいへん多様な建築であり、建築材料も建築技術も多岐にわたるが、一定の統合的な原理を持ち、また、古代建築の特徴を西洋建築よりも色濃く受け継いでいる。


注釈

  1. ^ 4世紀にローマに建設されたサンタ・コンスタンツァ聖堂やエルサレム聖墳墓教会堂のロトンダの部分
  2. ^ 有名な物ではナスィールッディーン・トゥースィーに建設を命じたマラーゲ天文台がある。
  3. ^ 代表的なものでは、ガザンの名を冠したタブリーズのガーザーニーヤや、同じくラシードゥッディーンのラシード区など墓廟を中心とする都市規模の巨大な寄進複合施設がある。
  4. ^ 通称「ヒラルダの塔」と呼ばれているものである。ルネサンス期に追加工事が行われたため、当初の外観は残っていない。

出典

  1. ^ アンリ・スチールラン著・神谷武夫訳『イスラムの建築文化』 (原書房)pp.23-24.
  2. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』p.46ほか。これらの類似性はよく知られているが、当初のファサードは1069年の火災により焼け落ちた。後に再建されるものの、1893年の火災によって再び消失したため、今日の正面はオリジナルとは異なる。いずれの正面の形式も、シリアを発祥とするものである。
  3. ^ アンリ・スチールラン著・神谷武夫訳『イスラムの建築文化』 (原書房)pp.58-59、ディミトリ・グタス著・山本啓二訳 『ギリシア思想とアラビア文化 初期アッバース朝の翻訳運動』 (勁草書房)pp.33-68
  4. ^ アンリ・スチールラン著・神谷武夫訳『イスラムの建築文化』 (原書房)pp.56-57, pp.59-62.
  5. ^ J. Esposito編・坂井定雄監修・小田切勝子訳 『イスラームの歴史 1 新文明の淵源』 p.303
  6. ^ Archnet Dizital Library : Lashkari Bazar
  7. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』pp.93-94
  8. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』p.159。現在のミナレットは1296年に再建されたもので、本来はサーマッラーと同じく螺旋状であった。
  9. ^ J. Esposito編・坂井定雄監修・小田切勝子訳 『イスラームの歴史 1 新文明の淵源』p. 334
  10. ^ アンリ・スチールラン著・神谷武夫訳『イスラムの建築文化』 (原書房)pp.83-99
  11. ^ J. Esposito編・坂井定雄監修・小田切勝子訳 『イスラームの歴史 1 新文明の淵源』 (共同通信社)p.322
  12. ^ 本田実信「スルターニーヤの建設」『モンゴル時代史研究』 東京:東京大学出版会 1991年. pp.343-356(初出「スルターニーヤ建都考」『東方学会創立四十周年記念東方学論叢』1987年)、羽田正「「牧地都市」と「墓廟都市」—東方イスラム世界における遊牧政権と都市建設— 」『東洋史研究』49-1,pp.1-29,1990.6
  13. ^ 羽田正『モスクが語るイスラム史 -建築と政治権力-』中公新書1177、1994年、154-169頁。
  14. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』p.104
  15. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』p.175
  16. ^ 文部省科学研究費重点領域研究「イスラムの都市性」総括班編『「イラン・地震・都市性を考える」 : イスラムの都市性・公開セミナー』東京 : 東京大学東洋文化研究所、1991.1
  17. ^ 羽田正「「牧地都市」と「墓廟都市」—東方イスラム世界における遊牧政権と都市建設—」 『東洋史研究』49-1,pp.1-29,1990.6
  18. ^ 「立方体に内接する半球形を載せるとき、四隅の部分に45度方向にアーチや筋交い梁を入れた処理を指す。(中略)東のドームの系統を支えた技法である。」深見奈緒子『イスラーム建築の見かた』p.49
  19. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』p.134
  20. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』pp.129-130
  21. ^ http://whc.unesco.org/archive/advisory_body_evaluation/614.pdf
  22. ^ 深見奈緒子『イスラーム建築の見かた』p.97
  23. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』pp.211-216
  24. ^ 深見奈緒子『イスラーム建築の見かた』pp.97-98
  25. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』pp.248-251
  26. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』pp.235-236
  27. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』pp.238-240
  28. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』p.236
  29. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』pp.243-244
  30. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』pp.254-257
  31. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』pp.137-144
  32. ^ 深見奈緒子『イスラーム建築の見かた』pp.47-48
  33. ^ 深見奈緒子『イスラーム建築の見かた』p.63
  34. ^ 深見奈緒子『イスラーム建築の見かた』pp.64-65。ただし、イスラーム初期は、遺体を埋葬した地上に記念的建築物を建立するのは良くないことだといわれたため、岩のドーム以降で、次の墓建築は、9世紀のサーマッラーにあるアッバース朝第11代カリフムンタスィルの墓、クッバト・アッ=スライビーヤ(スライビーヤ廟)を待たなければならない。
  35. ^ a b 深見奈緒子『イスラーム建築の見かた』p.67
  36. ^ 深見奈緒子『イスラーム建築の見かた』p.68
  37. ^ 深見奈緒子『イスラーム建築の見かた』pp.55-57
  38. ^ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』pp.56-57
  39. ^ 深見奈緒子『イスラーム建築の見かた』pp.82-84
  40. ^ 深見奈緒子『イスラーム建築の見かた』pp.84-85
  41. ^ 井筒俊彦訳『コーラン』(上)p.37
  42. ^ 深見奈緒子『イスラーム建築の見かた』pp.108-119
  43. ^ 深見奈緒子『イスラーム建築の見かた』pp.122-124
  44. ^ 深見奈緒子『イスラーム建築のみかた』pp.134-135
  45. ^ 深見奈緒子『イスラーム建築の見かた』pp.153-158


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